【戦評】カーショウ4被弾 ベリンジャーが歴史に名を刻む
2017.6.20 17:06 Tuesday

大黒柱クレイトン・カーショウが苦しいピッチングを展開する中、打線がそれをしっかりカバーしたドジャースが直近11試合で10個目となる白星を手に入れた。
ドジャースは今季最多となる17安打を放ち、2回までに7-0と大量リードを奪う。初回に4番コディ・ベリンジャーに20号スリーランを浴びるなど4点を失い、2回に3番ジャスティン・ターナーと4番ベリンジャーに連続本塁打を浴びたメッツ先発のザック・ウィーラーは2回7失点でノックアウトとなってしまった。
ベリンジャーのこの試合2本目の本塁打は今季21号となったが、デビュー51試合目での21本塁打はなんと歴代最速。また一つ、新鋭ベリンジャーが新たな歴史を作った瞬間となった。また、ターナーは4打数4安打4打点の大活躍で14試合連続安打。今季ここまで打率.399という驚異のハイアベレージをキープしており、規定打席には到達していないものの「隠れ首位打者」となっている。
一方、ドジャース先発のカーショウは自己最悪の4本塁打を浴びるなど6失点と苦しいピッチング。「今日はたくさんホームランを打たれちゃったね。失投がシングルヒットやツーベースにとどまれば良いなと思ってるんだけど、今日はたまたまそれがフェンスを越えてしまった。どう対策すればいいのかはよくわからないけど、とにかく失投を減らすことだね」と自身のピッチングを振り返った。これで今季の被本塁打は17本となり、早くも自己ワーストを更新してしまった。
楽勝ムードかと思いきやエースが打ち込まれ、予想外の試合展開となったドジャースだが、2番手グラント・デイトンと3番手クリス・ハッチャーがメッツの反撃を抑え、10-6で逃げ切った。これでドジャースは4連勝となり、試合がなかった首位ロッキーズとの差を0.5ゲームに縮めた一方で、2位タイで並んでいたダイヤモンドバックスに0.5ゲームの差をつけた。史上稀にみるハイレベルな争いが続くナ・リーグ西部地区。ナ・リーグ本塁打王に躍り出たベリンジャーの存在は、地区優勝を争う2球団にとっても脅威となるに違いない。
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