【戦評】レッドソックス 今季初の単独首位浮上!
2017.6.21 17:02 Wednesday

ワールドシリーズ制覇の切り札として迎え入れたクリス・セールが今季10度目の2桁奪三振を記録して9勝目。レッドソックスがついに今季初の単独首位に躍り出た。
「現在の俺たちについてネガティブなことは言えないと思うよ」とセールはチームの状態に手応えを感じている。「しっかり点を取っているし、先発投手陣の調子は良いし、ブルペンもしっかり仕事をしている。自分たちが今どの位置にいるかなんて知らないけど、かなり良い位置にいるんじゃないかな」
この日のロイヤルズ戦も、まさにセールが話したような試合展開だった。2回裏に6番マイク・ムスターカスに通算100号となる19号ソロを浴びて先制を許したものの、直後の3回表に1番ムーキー・ベッツのタイムリーですぐさま同点に追い付き、4回表には6番サム・トラビスのタイムリーツーベースなどで一気に4点を勝ち越し。6回表にも2番クリス・ヤングのタイムリーツーベースなどで3点を追加し、試合を決めた。
打線の援護を得たセールはその後、全く危なげないピッチングを展開し、8回までに打たれたヒットは僅か2本。9回裏のマウンドにも上がったセールは、9番アレックス・ゴードンからこの試合10個目となる三振を奪った直後に1番ウィット・メリーフィールドを歩かせ、2番ホルヘ・ボニファシオに10号ツーランを浴びてしまったものの、8.1回3失点と先発投手としての役割を十二分に果たした。最後は一死一塁から登板したフェルナンド・アバッドが4番の打順に入っていた投手のトラビス・ウッドを併殺に打ち取って試合終了。打線、先発、リリーフすべてがしっかり仕事をする、理想的な試合展開となった。
これでレッドソックスは7連敗中のヤンキースをかわして今季初の単独首位に浮上。セールを獲得し、開幕前にはワールドシリーズ制覇の有力候補に挙げられていた「大本命」が、ついに就くべきポジションに就いた格好だ。セールが語るチーム状態が続くのであれば、地区優勝、リーグ優勝、そしてワールドシリーズ制覇も非現実的な目標ではなさそうだ。
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