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【戦評】マイナー落ち経験のグリチックが5打点の大暴れ

2017.6.30 15:24 Friday

 カージナルスが好調ダイヤモンドバックスとの3連戦に勝ち越した。延長戦の末、初戦を落としたものの、そこから2連勝。マイク・マシーニー監督は「これは大きい。ただの2勝じゃない。我々がしっかり覚えておかなければならないシリーズになった。これが俺たちがしなければならないことだったんだ、こうあるべきだったんだ、ってね」と浮上のきっかけになりそうな手応えを感じたようだ。

 今日の試合のヒーローは間違いなくランドール・グリチックだろう。1点を勝ち越された直後の7回表に7号逆転スリーランをレフトスタンドへ叩き込むと、8回表にはリードを6点に広げる2点タイムリーツーベースを放ち、3安打5打点の大暴れ。5月末にはAアドバンス級への「3階級降格」という屈辱を味わったが、スイングやアプローチに調整を加え、日本時間6月26日にメジャーへ戻ってきた。そこからの5試合で打率.318、3本塁打、9打点、OPS1.148と大活躍。この活躍が一時的なものでないことを願うばかりだが、マイナーで過ごした期間は決して無駄ではなかったようだ。

 投げては2試合連続で7失点を喫していたランス・リンが強打のダイヤモンドバックス打線を相手に6回3失点と試合を作り、実に日本時間5月24日以来となるクオリティ・スタートを記録した。開幕直後には「生涯カージナルス」を希望していたリンだが、カージナルスが低調な戦いを続けていることもあって、トレード・デッドラインでの放出候補として盛んに名前が取り沙汰されるようになっている。しかし、自身の好投でチームを勝利に導けば、その分だけ放出の可能性は低くなり、カージナルスで過ごせる期間は長くなるはずだ。

 借金4とチーム状態は決して良いとは言えないが、地区首位のブリュワーズとはまだ3.5ゲームしか離れていない。カージナルスの本来の野球ができるのであれば、まだ半分以上残っているシーズンで追い付くことは十分に可能なはずだ。マシーニー監督が感じた手応えはホンモノなのか。まずはオールスター・ブレイクまでの10試合の戦いぶりに注目したい。


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