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【戦評】田中復活!3試合連続の好投で今季7勝目

2017.7.4 17:45 Tuesday

 一時は防御率が6点台中盤まで悪化した田中将大(ヤンキース)。球速の低下が指摘されていたが、速球の平均球速は開幕14先発の時速91.8マイル(約147.7km/h)から直近3先発は時速93.5マイル(約150.5km/h)へと向上。球速の回復も手伝って本来のピッチングが蘇り、日本時間7月4日のブルージェイズ戦では7回1失点の好投で今季7勝目(7敗)をマークした。

 「自然に起こったことだと思う」と田中は通訳を通して語り、球速回復のために調整を行ったことを否定した。「僕はただ1球1球に集中しようとしているだけ。それぞれの球種、全てのボールをしっかり投げようと取り組んでいる。ときどきスコアボードを見ると、こんなに球速が出ているのかと自分で驚くこともある」とのことだが、要するに不振の底は脱したということなのだろう。

 この日の失点は7回に許した1点だけ。一死から6番エゼキエル・カレーラに死球を与え、盗塁と捕手ゲーリー・サンチェスの悪送球で三進。直後に7番ダーウィン・バーニーにタイムリーを打たれた、少し勿体ない失点だった。その後の二死二塁のピンチでは9番ルーク・メイリーのピッチャー返しを落ち着いて処理し、リードを守ったまま降板。7回1失点とエースとしての役割をしっかり果たし、直近3先発では2勝0敗、防御率1.29という素晴らしい数字が残っている。

 「田中はここ何試合かは本当に、本当に素晴らしいよ。スプリッターは非常に良い。スライダーも非常に良い。カーブも良い。投手がこれらの球種すべてをしっかり使えたら、良い結果が出るのは当然だよね」と女房役のサンチェスも田中の復調に手応えを感じている。

 好投している直近3先発では本塁打を1本も打たれていない。球速が回復し、それに伴って変化球も効果的に使えるようになったことが数字に如実に表れていると言えそうだ。チームの誰もが待ち望んだエースの完全復活。直近20試合で6勝14敗と苦しい戦いが続いているヤンキースだが、エースが復調し、ベテラン左腕CCサバシアも戻ってくる。首位レッドソックスとはまだ3ゲーム差。これからが本番だ。


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