【戦評】新人ボイトの活躍でカージナルス連敗ストップ
2017.7.7 16:28 Friday

日本時間6月26日にメジャー昇格を果たしたばかりのルーク・ボイト(カージナルス)。地元ミズーリ州出身のルーキーが、昇格から10日ほどでチームに不可欠な戦力となりつつある。
今季は初のAAA級で開幕を迎え、70試合に出場して打率.322、12本塁打、OPS.967の好成績をマーク。マイナーでの活躍が評価され、26歳にして初のメジャー昇格を果たした。昇格当初は代打での起用がほとんどだったが、日本時間7月4日のマーリンズ戦で「7番・一塁」で先発出場すると、メジャー初本塁打を含む2安打4打点の活躍。翌日からの2試合は4番を務め、主軸打者のマット・カーペンターを一塁から二塁へ移してまでボイトを起用しているように、ボイトの打撃はチームの大きな武器となっている。
日本時間7月7日のマーリンズ戦では「6番・一塁」で4試合連続のスタメン出場。2回裏の第1打席でマーリンズ先発のトム・コーラーから2号同点ソロを放つと、1点を勝ち越された直後、3回裏の第2打席ではライトへの逆転タイムリーツーベースを放ち、2安打3打点の活躍でチームの勝利に大きく貢献した。
「ボイトは大活躍だったね」とマイク・マシーニー監督。「ボールがよく見えているし、変化球にもしっかり対応できている。重要な場面で打つべきボールをしっかり捉えている。(3回裏の逆転タイムリーは)大きかったよ」とマシーニー監督からの信頼も日に日に高まっている。
なんとか1点差を守り抜いた投手陣からはブレット・シーセルに注目。4年3050万ドルという好待遇で加入しながらも、日本時間6月8日の時点で防御率5.66と期待を裏切るピッチングが続いていたが、そこから14試合連続無失点で防御率は3.41まで改善。ワンポイントからイニング跨ぎのリリーフまでなんでもこなし、今やブルペンで最も信頼できる投手となっている。
トレード・デッドラインでの補強の噂も聞こえ始めてきたカージナルス。首位ブリュワーズと5.5ゲーム差という厳しい戦いが続いているが、まだシーズンは折り返し地点を迎えたばかりだ。復調しつつある主力選手とボイトのような新戦力が上手く噛み合えば、逆転での地区優勝も決して夢ではないだろう。
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