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グリエル 初のフルシーズンに適応中

2017.8.16 11:59 Wednesday

 キューバ時代に野球選手が獲得できるあらゆるアウォードを手に入れたユリエスキー・グリエル(アストロズ)。世界的なスター選手であった彼は今季メジャーリーグで初のフルシーズンを過ごしているが、新たな環境にしっかり適応し、結果を残している。

 グリエルはキューバと日本で野球をプレイしてきた。その経験がなければ、チームメイトのカルロス・コレアが毎日いつテレビゲームをやりたがるかを理解することは難しかっただろう。「キューバにいたときは試合が始まる午後6時より前に遊んでいた。今は試合の前に遊ぶことができる。それは午前中のこともあれば、夜になることもある。コレアはいつも準備ができているんだ。彼はスケジュールをよく知っている」。試合開始時間が日によって大きく変動するメジャーリーグのスケジュールに、グリエルがしっかり適応している様子がうかがえる。

 162試合のレギュラーシーズンを戦うのも、グリエルにとっては初めての経験だ。「キューバでは1シーズンで90試合をプレイしていた。3試合戦って、休みが1日あるんだ。メジャーリーグでは12連戦を戦うことだってある。大きな違いだよ」とグリエル。「オフシーズンの間に長いシーズンに向けて準備をしなければならない。投手のレベルは世界最高だ。彼らのボールは大きく変化するし、速球ばかりが来るなんてこともない。これも違いだよね」

 グリエルに関して変わらないものが1つある。強い打球を打つ能力だ。Statcastのデータによると、彼の打球の平均初速は時速89.4マイル。250以上の打球がある156選手の中で27位にランクインしている。初速が時速95マイルを超える「強い打球」を打つ割合は42.9%であり、156選手中20位。7月1日以降に限定すれば、その割合は46.9%まで上昇し、100以上の打球がある101選手の中で9位の数字である。強い打球を打ち続けるグリエルは今季ここまで104試合に出場し、打率.293、15本塁打、OPS.805をマーク。7月には月間最優秀新人に選出され、31二塁打はすでに球団の新人記録を更新している。

 グリエルは「シーズンは過酷だし、スプリング・トレーニングも過酷だ」と語る。「監督が必要なときに休養を与えてくれる。ベンチにも素晴らしい選手が揃っているから、主力が休んでもプレイの質が落ちないんだ。監督は良い仕事をしていると思うし、本当に素晴らしいチームだよ。開幕時と同じような状態ではないけど、(大きな疲労を感じることなく)普通のコンディションでプレイできている」

 グリエルはすでに104試合に出場しているが、これは自己最多の数字だ。キューバと日本でプレイした2013年から2014年にかけての1年間では152試合(キューバ90試合、日本62試合)に出場したが、キューバのシーズン終了から日本のシーズン開幕の間に1ヶ月の休息期間が含まれていた。

 「シーズンの長さにしても、対戦する投手にしても、すべてが彼にとっては新しい。彼はメジャーリーグによく適応しているし、スケジュールをしっかり理解しているよ」とA.J.ヒンチ監督はグリエルの適応能力を称賛している。ア・リーグ最高勝率をマークしているアストロズに不可欠な戦力となったグリエル。162試合のレギュラーシーズンを終えると、次は初めてのポストシーズンの戦いが待っている。彼の豊富な経験は短期決戦において大いに生かされるに違いない。


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