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スタントン 爆発のカギはクローズド・スタンスにあり

2017.8.22 11:38 Tuesday

 8月10日から6試合連続本塁打を記録し、今季ここまで45本塁打を放って球団のシーズン本塁打記録を更新するなど、球界トップクラスの長打力をついに開花させた感のあるジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)。その急成長のきっかけとなったのが打撃スタンスの変更だ。6月19日、屋根を閉じたマーリンズ・パークでスタントンは打撃スタンスをクローズドにする実験を開始した。

 45号本塁打を放った8月20日のメッツ戦の試合後、スタントンは2ヶ月前の出来事を振り返って、こう話した。「(クローズド・スタンスを)試してみるよ、って言ったんだ。試合前の30分か45分くらいの取り組みだったかな。そして、試合開始の10分前になって『これのほうが打ちやすいな』って感じたんだ」。

 その日までの66試合、スタントンはホームベースとほぼ平行に立ち、打率.277(249打数69安打)、17本塁打、OPS.900という成績を残していた。一方、クローズド・スタンスを導入した6月19日以降は54試合で打率.298(198打数59安打)、28本塁打、OPS1.184をマーク。クローズド・スタンス導入の効果は数字からも明らかだ。

 「僕にとってベストのスタンスはクローズドだったんだ。シーズンの途中で何かを大きく変えてしまうのは賢い選択ではないけど、もし100%それに専念できるなら、やってみるべきだよ」とスタントンは語る。スイング自体に大きな変化はないものの、クローズド・スタンスを導入したことにより、より長くボールを見ることができるようになった。ボールを見れるようになり、また、本塁打の急増により相手投手が勝負を避ける場面が増えた結果、クローズド・スタンス導入後の出塁率は4割を超えている(.411)。

 球界屈指の長打力をフルに活用する打撃スタンスにようやく辿り着いたスタントン。マーリンズはまだ40試合を残しており、クローズド・スタンス導入後のペースを維持できるのであれば、シーズン終了までに20本塁打を追加し、シーズン65本塁打に到達することになる。2001年のバリー・ボンズ(73本塁打)とサミー・ソーサ(64本塁打)以来となるシーズン60本塁打到達に向けて、期待は高まる一方だ。


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