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タイガース対ヤンキースの一戦で3度の乱闘騒ぎ

2017.8.25 11:49 Friday

 タイガースが10-6で乱打戦を制した日本時間8月25日のヤンキース戦。この試合では死球に対する報復が次々に起こり、合計3度も乱闘騒ぎが発生。乱打戦という印象以上に「乱戦」の印象が強い一戦となった。

 日本時間8月1日にヤンキー・スタジアムで行われた両チームの対戦が、この日の乱闘騒ぎの伏線となっていた。この日はヤンキースのトミー・ケインリーがのちに「故意ではない」と弁明したとはいえ、マイキー・マートゥックの頭部へ死球を与え、次のイニングにタイガースのマイケル・フルマーがジャコビー・エルズベリーへ報復死球。ただし、このシリーズではこれ以上の騒ぎは起こらなかった。

 そして迎えた今日の試合。タイガースの先発は再びフルマーだった。4回表にゲーリー・サンチェスに勝ち越し弾を打たれたフルマーは、5回表のサンチェスの打席で死球を与えてしまう。このときは特に何も起こらなかったが、この死球が報復の連鎖、そして3度の乱闘騒ぎを生むことになる。

 6回裏、ケインリーがミゲル・カブレラへ投じた初球がカブレラの背中を通過。球審のカルロス・トーレスは即座にケインリーに退場を宣告した。ヤンキースのジョー・ジラルディ監督はこれに対して猛抗議。結局、ジラルディ監督にも退場が宣告された。「フルマーはサンチェスにわざとぶつけたんだ。警告は出されていなかったし、ケインリーはカブレラにぶつけていない。あの判定は間違っているよ」とジラルディ監督の怒りは収まらなかった。さらに、カブレラと捕手のオースティン・ロマインが口論を開始し、これが殴り合いに発展。両軍のベンチやブルペンから選手やコーチが飛び出し、最初の乱闘騒ぎとなった。この乱闘騒ぎでカブレラとロマインにも退場が宣告された。

 7回裏、今度はデリン・ベタンセスがジェームズ・マッキャンの頭部に死球をぶつけてしまう。これをきっかけに2度目の乱闘騒ぎが発生。先ほどのような殴り合いの乱闘には発展しなかったものの、ベタンセスとヤンキースのロブ・トムソン(ベンチコーチ)に退場が宣告された。

 そして8回表。今度はタイガースのアレックス・ウィルソンがトッド・フレイジャーに死球を与えてしまう。これをきっかけに3度目の乱闘騒ぎが発生し、ウィルソンとタイガースのブラッド・オースマス監督に退場が宣告された。

 このほかにも、タイガースのダグアウト内でビクター・マルティネスとジャスティン・バーランダーが口論する様子が映し出されるなど、試合を通してグラウンド全体が不穏な雰囲気に。「頭部死球なんて見たくないし、グラウンドでの乱闘も見たくない。けれど、俺たちは人間だし、時には熱くなってしまうんだ。97マイルの速球をぶつけられたりしたら、やり返したくなる時だってあるよ」とカブレラ。合計8人が退場処分を受けた「乱戦」は、7回裏にホゼ・イグレシアスの3点タイムリー二塁打で勝ち越したタイガースの勝利で幕を閉じた。


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