グリーンが救援投手初の快挙 打者8人から7奪三振
2017.8.31 12:34 Thursday
ヤンキースの豪華ブルペン陣において目立たない存在ではあるものの、開幕から安定したピッチングを続けているチャド・グリーン。この26歳右腕が日本時間8月31日に行われたインディアンスとのダブルヘッダー第1戦で、メジャーリーグの歴史に名を刻む素晴らしいピッチングを見せた。
先発ハイメ・ガルシアの後を継いで2番手として6回表無死一塁の場面でマウンドに上がったグリーンは、8回表途中で降板するまでに打者8人と対戦して7奪三振。8人以下の打者と対戦する間に7奪三振を記録したメジャーリーグ史上初のリリーバーとなった。
「素晴らしいね。マウンドで投げているときには(記録に)気付かなかったけど、素晴らしいことだと思うよ」とグリーン。6回表はロベルト・ペレスを見逃し三振、ブラッドリー・ジマーを空振り三振(三振ゲッツー)に抑え、7回表はジオバニー・アーシェラ、フランシスコ・リンドーア、ブランドン・ガイヤーから三者連続三振。8回表は先頭のホゼ・ラミレスに二塁打を打たれたものの、ヤンディ・ディアスとジェイ・ブルースから空振り三振を奪い、ここでお役御免となった。打者8人と対戦し、ラミレス以外の7人から三振を奪う快投。インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「ヤンキースのブルペンは素晴らしい。通常は良い投手もそうでない投手もいるものだが、ヤンキースのブルペンはビハインドの場面で出てくる投手も優秀なんだ」と、いわゆる「勝利の方程式」の一員ではないグリーンの快投を絶賛した。
直近では1996年にトレバー・ホフマンが打者9人から7奪三振を記録。グリーンはこの数字を上回るメジャー新記録を樹立した。また、1981年にはロン・デービスが打者9人から8奪三振という記録を作っている。
また、グリーンは3イニング未満で7奪三振を記録した史上11人目のリリーバーとなった。直近では昨年7月にディラン・バンディ(オリオールズ)が2.1イニングで7奪三振を記録している。
今季ここまで1先発を含む31試合に登板して2勝0敗、防御率2.05、奪三振率13.58、K/BB5.73という素晴らしい成績を残しているグリーン。5ホールドという数字が示すように、勝ちパターンで投げる投手ではないものの、チームにとって不可欠な戦力であることは間違いない。
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