ボーグルソンが現役引退 日米通算72勝
2017.9.12 11:50 Tuesday
日本時間9月12日、ジャイアンツは40歳のベテラン右腕、ライアン・ボーグルソンがジャイアンツの一員として現役を引退することを発表した。ボーグルソンは12シーズンにわたるメジャー生活のうち、6シーズン半をジャイアンツの一員として過ごした。日本時間9月18日に行われる本拠地AT&Tパークでのダイヤモンドバックス戦の試合開始前に、引退セレモニーが開催される予定となっている。
ボーグルソンは1998年のドラフトでジャイアンツから5巡目(全体158位)指名を受けてクツタウン大学からプロ入り。2000年9月2日のカブス戦でメジャーデビューを果たしたが、2001年7月末にジェイソン・シュミット、ジョン・バンダーウォルとの2対2のトレードでアーマンド・リオスとともにパイレーツへ放出された。
パイレーツ移籍後にトミー・ジョン手術を受け、2002年シーズン全体と2003年シーズンの大半を欠場。2004年は31試合(うち26先発)に登板して133イニングを投げ、6勝13敗、防御率6.50、翌2005年は全てリリーフで44試合に登板して2勝2敗、防御率4.43をマークしたが、メジャー定着を果たすことはできず、日本行きを決断した。
日本では阪神で2シーズン、オリックスで1シーズンと計3シーズンにわたってプレイし、通算11勝をマーク。1年目の2007年に7勝をマークしたのが最多であり、大活躍というわけにはいかなかったものの、日本での経験が米球界復帰後の活躍に繋がったとボーグルソン自身は分析している。
2010年1月にフィリーズとマイナー契約を結んで米球界復帰を果たしたが、メジャー昇格はできず、同年7月に解雇。およそ2週間後にエンゼルスとマイナー契約を結んだものの、ここでもメジャー昇格を果たすことはできなかった。しかし、2011年1月に古巣ジャイアンツとマイナー契約を結ぶと、ここからボーグルソンのキャリアは一気に花開いていくことになる。
自己ベストのシーズンとなった2011年は13勝7敗、防御率2.71という好成績を残し、キャリア唯一となるオールスター・ゲーム選出。サイ・ヤング賞の投票でも5位票を1票だけとはいえ、キャリアで唯一得票した。翌2012年も14勝9敗、防御率3.37と安定したピッチングを続け、ポストシーズンでも4先発で防御率1.09と好投。チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。
しかし、2013年以降は成績を悪化させ、全盛期の輝きを取り戻せず。2014年に2度目のワールドシリーズ制覇を経験した後、2016年は古巣パイレーツでプレイしたが、わずか3勝に終わった。今年1月にツインズとマイナー契約を結んだものの、オープン戦で結果を残せず、同年3月に解雇。そして正式に現役引退を表明するに至った。メジャー通算成績は61勝75敗、防御率4.48。日米通算で72勝をマークした。
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