【戦評】スタントン6戦連発もジャイアンツが逆転勝利
2017.8.16 16:37 Wednesday

ジャイアンツのエース、マディソン・バムガーナーも本塁打量産中のジャンカルロ・スタントンの餌食となってしまった。しかし、バムガーナーには打者顔負けの打撃力がある。バムガーナーは自らのバットで1点を取り返し、試合終盤には味方打線が奮起して逆転に成功。スタントンの本塁打ショーに沸くマイアミの雰囲気に呑まれることなく、今季3勝目をマークした。
バムガーナーは初回、クリスチャン・イェリッチのタイムリー二塁打で先制を許し、ディナード・スパンの8号ツーランで逆転した直後の3回裏にはスタントンの44号ソロとJ.T.リアルミュートの犠牲フライで逆転を許すなど、試合序盤は「らしくない」ピッチングが続いていた。4回裏にはA.J.エリスに3号ソロを浴び、クオリティ・スタートすら消滅。しかし、勝利への執念は消えていなかった。
5回表、二塁打で出塁したライダー・ジョーンズが次打者の内野ゴロの間に三進し、一死三塁でバムガーナーに打席が回ってきた。バムガーナーはカウント1-2と追い込まれたものの、5球目のチェンジアップを捉え、あわや同点ツーランかというタイムリー。メジャー通算16本塁打を誇る強打のエースが1点差に詰め寄るタイムリーを放ち、試合の流れを引き戻した。
バムガーナーが6イニングを投げ抜いて先発投手の役割を果たすと、7回表に打線が爆発。バムガーナーの代打として出場したカルロス・モンクリーフのタイムリーを含む4連打で田澤純一から3点を奪い、逆転に成功した。8回表にはジョーンズの2号ソロ、9回表には内野ゴロと相手のエラーによって計3点を追加し、終わってみれば9-4で快勝。「今夜は打線がとても良かった」とバムガーナーは味方打線の頑張りを称えたが、味方打線の奮起を導いたのは間違いなくバムガーナーの一打だった。
一方、マーリンズは「彼と対戦するのはいつも楽しいし、楽しみなんだ」とバムガーナーに言わしめたスタントンが6試合連続となる本塁打を放ったものの、田澤が一死も取れずにノックアウトされるなど、リリーフ陣が踏ん張れずに逆転負け。ポストシーズン進出の可能性はほとんどなく、スタントンの本塁打量産ばかりが注目される寂しい後半戦となってしまっている。
関連ニュース
関連動画