【戦評】ダルビッシュ好投で9勝目 ドジャース2連勝
2017.9.14 16:03 Thursday

前日の試合に勝利し、連敗を11で止めたドジャース。日本時間9月14日のジャイアンツ戦では直近3先発で0勝3敗、防御率9.49と打ち込まれる試合が続いているダルビッシュ有が先発のマウンドに上がったが、周囲の不安を一掃する好投を披露した。
1回裏、先頭のハンター・ペンスにヒットを許したものの、ジャレット・パーカーを二塁ゴロ、ディナード・スパンを変則的な形でのダブルプレイに打ち取り、上々の立ち上がりを見せる。2回裏は二死からニック・ハンドリーにヒットを打たれたが、2つの空振り三振を奪って無失点。ハンドリーにヒットを打たれた後、7回裏に先頭のパーカーにヒットを許すまで、打者13人をパーフェクトに抑える見事なピッチングを見せた。
打線は1回表、コリー・シーガーが四球で出塁し、二死二塁から4番コディ・ベリンジャーがタイムリー三塁打。さらに5番ローガン・フォーサイスがタイムリー二塁打で続き、幸先よく2点を先制した。5回表には先頭のジャスティン・ターナーが二塁打でチャンスを作り、ベリンジャーがライト場外への37号ツーランを放って2点を追加。ダルビッシュに4点の援護点をプレゼントした。
ダルビッシュは87球で7イニングを投げ切り、8回表に打順が回ってきたところで代打を送られた。奪三振は5個どまりであり、本来の実力を十分に発揮したとは言えない内容だったが、打たれたヒットはわずか3本。四球を1つも与えない安定したピッチングでドジャース移籍後3勝目、今季通算9勝目をマークした。ドジャースは最終回に登板した新人、ウォーカー・ビューラーが1点を失ったものの、4-1でジャイアンツに快勝。日本時間8月25日~26日以来およそ3週間ぶりの2連勝となった。
デーブ・ロバーツ監督は「初回を無失点で乗り切れたのが大きかったね」と、1回裏一死二塁の場面で奪った「1-6-5-4」のダブルプレイを試合のターニング・ポイントに挙げた。クレイトン・カーショウ、ダルビッシュという二枚看板で連勝を飾り、最悪の状況を抜け出しつつあるドジャース。チーム状態を立て直しつつ、メジャー最高勝率でレギュラーシーズンを終えることが今後の目標となりそうだ。
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