ジーター氏らへのマーリンズ売却が正式承認
2017.9.28 10:50 Thursday
日本時間9月28日、実業家のブルース・シャーマン氏とヤンキースOBのデレク・ジーター氏を中心とするグループへのマーリンズの売却がMLB各球団のオーナーによる全会一致で承認された。投票は電話会議によって行われ、最終的な手続きは来週中には完了する見込みとなっている。
現オーナーのジェフリー・ローリア氏がマーリンズを買収したのは2002年のこと。2003年にワイルドカードでポストシーズンへ進出してワールドシリーズ制覇を成し遂げ、2012年には新球場のマーリンズ・パークが開場。今季はフロリダ州で初めてとなるオールスター・ゲームを開催するなど、様々な実績を築き上げた。一方、高年俸選手を次々に放出するファイヤー・セールを何度も行って年俸総額を抑制し、2010年には年俸総額の引き上げを約束させられるなど、その経営手法には批判の声も多かった。
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドは今回のマーリンズ売却について「ジェフリー・ローリア氏とデービッド・サムソン氏の幸運をお祈りします。彼らが球団を所有していた期間、マーリンズは2003年のワールドシリーズを制し、今季のオールスター・ウィークをマーリンズ・パークで開催し、また、野球の国際化にも協力していただきました。シャーマン氏が球団買収の承認を得たことを祝福し、そして、選手としての素晴らしいキャリアを終えた後のジーター氏の球団経営を楽しみにしています」とコメントした。
ローリア氏は「マーリンズを所有したことは私の人生において特別な栄誉でした。選手、コーチ陣、そして従業員のみなさんに感謝したいです。そして情熱を注いでくださったファンの皆様にも心から感謝しています」とマーリンズのオーナーとしてのキャリアを振り返った。そして、「スポーツチームを所有するということは、人生における大半のものと同じように一時的なものです。ワールドシリーズ制覇、新球場、ワールド・ベースボール・クラシック、オールスター・ゲームなどを我々のコミュニティにもたらすことができたこの15年間を誇りに思っています」と語った一方、「次の世代へバトンを渡し、私はオーナーではなくなってしまいますが、野球への愛情は変わりません」と野球への不変の愛情を誓った。
関連ニュース
関連ニュース