レッドソックスが逆転勝利でスイープ逃れる
2017.10.9 10:30 Monday
アストロズとレッドソックスによる地区シリーズ(ALDS)の第3戦が行われ、ここまで2敗と崖っぷちのレッドソックスがこれまでの敗戦の悔しさを吹き払うかのような猛攻でアストロズを10対3と退けて対戦成績を1勝2敗とした。
この日の先発はブラッド・ピーコックとダグ・フィスター。ピーコックは今季13勝を挙げ勝率.867を記録した投手だ。一方のフィスターは以前所属していた古巣と対戦することになった。注目の両者の立ち上がりはフィスターが先にアストロズ打線につかまってしまう。初回、先頭打者のジョージ・スプリンガーに右安を許すと暴投の間に二塁へ進塁され、無死二塁のピンチを迎えた。そして打席に立っていた2番のジョシュ・レディックに適時打を打たれ、いきなり点を失った。1死をとるものの、第2戦で本塁打を放ったカルロス・コレアに2試合連続となる一発を浴びて初回から3得点とこのままアストロズのペースで試合が進むと思われた。
負けたら今季終了、という状況のレッドソックスは2回裏にサンディ・レオンの適時打で1点を返すと1対3で迎えた3回裏の攻撃ではベテランと新人がチームに勢いを与える。まず、2死二塁からハンリー・ラミレスの適時打で1点差に詰め寄る。そして続くラファエル・ディバースが球団史上最年少となる20歳と349日でのポストシーズン初本塁打(これまではアンドリュー・ベニンテンディの22歳と92日)が飛び出し一気に4対3と逆転に成功した。
初回3失点したフィスターを2回途中で降板させた後はジョー・ケリー、デービッド・プライスと繋いでアストロズ打線を初回以降は無得点に抑えた。その中でもプライスが4回無失点と好リリーフをみせてさらに打線に勢いを与える。4対3のままで迎えた7回裏、この回の先頭打者であるベニンテンディが四球で出塁すると続くムーキー・ベッツから4者連続安打で一気に3点を加える。そして試合を決定づけたのはジャッキー・ブラッドリーJr.の一振りだった。1死一・三塁から打席に立つとアストロズの5番手、ジョー・マスグローブから値千金の3ランホーマーを打ちこの回で一挙6得点、10対3と7点をリードした。
最終回のマウンドにはレッドソックス5番手のカーソン・スミスが登板。スプリンガーに内野安打を打たれるも後続を併殺に抑えて2死となった。再度走者を背負うも最後の打者、コレアを見逃し三振に抑えて試合終了となった。両軍あわせ28安打が飛び出した試合はレッドソックスが3回裏と7回裏の2度に渡ってアストロズ投手陣に集中打を浴びせたことが勝因の1つとなった。これで対戦成績を1勝2敗として第4戦を迎えることになった。一方で敗れたアストロズは次戦で先発予定のチャーリー・モートンの好投でリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)進出を決めたいところだ。
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