アストロズが3勝1敗でALDSを制す
2017.10.10 06:31 Tuesday
アストロズ対レッドソックスの地区シリーズ(ALDS)は第4戦を迎え、対戦成績を2勝1敗としていたアストロズが終盤に相手守護神を打ち込んで5対4と勝利し、リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)進出を決めた。
この日の先発はチャーリー・モートンとリック・ポーセロ。モートンは今季キャリアハイの14勝を挙げて先発陣を支えた投手の1人だ。一方のポーセロは昨年、22勝を挙げてサイ・ヤング賞に選出されるも今季は2桁11勝を挙げるも17敗と大きく成績を落としてしまった。そんな対照的な2人の投げ合いは初回から試合が動くことになる。
アストロズは先頭打者のジョージ・スプリンガーが二塁打で出塁すると2番、ジョシュ・レディックの打席時にポーセロの暴投で走者が三塁へ進む。その後、レディックは四球で歩いて無死一・三塁のチャンスをつくる。ここでホゼ・アルトゥーベの併殺の間にアストロズは1点を先制した。一方のレッドソックスは1死からザンダー・ボガーツの本塁打ですぐに1対1の同点に追いついた。
2回表にスプリンガーの適時打でアストロズが2対1と勝ち越した後は試合は動かず。負けられないレッドソックスは4回から第1戦で先発したクリス・セールを登板させて勝負に出る。先頭打者のブライアン・マッキャンの見逃し三振を含むこの回を3人で抑えた。この勢いが打線に乗り移ったのか5回裏に打線に火がつく。
5回裏、1死からボガーツが四球で出塁するとここでアストロズは先発のモートンを交代させた。2番手はこちらも第1戦で先発したジャスティン・バーランダー。しかし、代わったばかりの「隙」をレッドソックス打線は見逃さず、次打者のアンドリュー・ベニンテンディが5球目のスライダーを打つとこれが逆転2ランとなり3対2と点差をひっくり返した。
セールが登板後、アストロズ打線はわずかに2安打に抑えられ、逆転のきっかけをつかめずにいたが8回表の先頭打者であるアレックス・ブレグマンが今シリーズ2本目となる本塁打で同点に追いついくとその後、2死一塁としたところでレッドソックスはセールから守護神のクレイグ・キンブレルに交代し逃げきりをはかる。しかし、代わったキンブレルがピリッとせず暴投や四球で2死一・二塁とピンチを広げてしまう。ここで打席を迎えたレディックがカウント3-2からの8球目のフォーシームを左安としてアストロズが4対3と逆転した。さらに9回表に代打、カルロス・ベルトランの適時二塁打で5対3とリードを広げたアストロズは最後の守備を迎えた。
最終回のマウンドには守護神のケン・ジャイルズ。先頭打者のラファエル・ディバースに本塁打を浴びて1点差とされるも後続を抑えて試合終了。アストロズが対戦成績を3勝1敗として次のステージへ駒を進めることになった。敗れたレッドソックスはエースと守護神を投入して勝利への執念をみせるもあと一歩及ばず、2017年シーズンが終了した。
関連ニュース
10月7日 アストロズが連日の2桁安打でレッドソックスを圧倒
10月6日 【戦評】アストロズ打線がセールを攻略し初戦を制す
10月6日 アルトゥーベ ポストシーズン史上9人目の1試合3本塁打
10月5日 アルトゥーベ&コレア アストロズ二遊間コンビの友情
9月29日 【戦評】レッドソックス大敗 地区優勝は明日以降に持ち越し
9月28日 アルトゥーベが4年連続シーズン200安打達成
関連動画
10月9日 コレアの2試合連続弾でアストロズが3点先取
10月7日 これぞ打線の勢い コレアが2安打4打点の活躍
10月6日 ブレグマン&アルトゥーベの2者連続弾で2点先制
9月29日 コレアが試合を決める24号本塁打