アリエタが明日スライド登板 カブス最後の登板になる可能性も
2017.10.11 11:02 Wednesday
明日に順延となった地区シリーズ第4戦で、タナー・ロアークをスライド登板させるナショナルズと同様、カブスも今日先発予定だったジェイク・アリエタをそのまま明日の先発に起用する予定である。アリエタは様々な思いを胸に秘めながらマウンドに上がることになりそうだ。
アリエタは地区シリーズ第4戦でのナショナルズ相手の登板が、自分にとってカブスでの最後の登板になる可能性があることを把握していた。今季終了後にフリーエージェントとなるアリエタは2014年から4年連続で2ケタ勝利をマークし、2015年には22勝6敗、防御率1.77の好成績をマークしてサイ・ヤング賞を受賞。複数年の大型契約が予想されており、先発投手を欲する資金力豊富な球団の間で争奪戦が繰り広げられる可能性が高い。カブスと再契約の可能性も残されているとはいえ、来季は高確率で他球団のユニフォームを着ていることだろう。
「これからの数日間は非常に特別なものになるだろう。彼ら(=ナショナルズ)を破ることができるといいね。最後の数週間を楽しむために、僕にできることを全力でやるつもりだよ」とアリエタ。自身のピッチングでチームを勝利に導けば、その瞬間に地区シリーズ突破が決定し、少なくともさらに4試合はカブスのユニフォームを着てプレイすることができる。カブスの一員として少しでも長くプレイできるかどうかは、自身のピッチングにかかっているというわけだ。
9月上旬に痛めた右ハムストリングの影響により、地区シリーズでの登板は第4戦まで待たねばならなかった。さらに悪天候により順延。しかし、「状態は良いよ。(右ハムストリングの故障は)腕の強度には影響を与えていない。仮に何か影響があったとしても、全く問題ない程度だよ」とアリエタはコンディションの良さを強調する。同僚のクリス・ブライアントも「ジェイクの登板を待ちきれないよ。彼がポストシーズンで成し遂げてきたことを僕たちは知っているからね。楽しみだよ」とエース右腕の好投に期待を寄せている。
6月27日のナショナルズ戦ではトレイ・ターナーに4盗塁を許すなど機動力に翻弄されたアリエタだが、「まずは彼(=ターナー)を塁に出さないことだ」と対策は十分に練っている。「もし出塁させてしまったとしても、出来る限り良いスタートを切らせないように工夫して、捕手に盗塁阻止のチャンスを与えるだけさ」とターナー殺しへの意欲を見せた。
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