レッドソックスがファレル監督を解任
2017.10.12 10:57 Thursday
アストロズの前に1勝3敗で地区シリーズ敗退となったレッドソックスは、2013年から5シーズンにわたってチームの指揮を執ったジョン・ファレル監督の解任を発表した。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長にとって、この決断は決して容易なものではなかったようだ。
ファレル監督はレッドソックスの監督に就任した2013年にいきなりワールドシリーズを制覇。続く2年は地区最下位に沈んだものの、2016年から2年連続で激戦区のア・リーグ東部地区を制した。しかし、2年連続で地区シリーズ敗退。チームを前進させていくためにドンブロウスキーは監督交代を決断した。
「チームをより良くし、前進させるために、今が変化を起こすのに適切なタイミングだと判断したんだ。様々な要素を考慮した。シーズンを通して様々な物事を目にしてきた。そして、それらに基づいて決断を下した。変化というものは時に、より良い結果を生むものなんだ。変化とともに前進していくために、決断したのさ」とドンブロウスキー。一方で「ポストシーズンで負けたことが原因で今回の決断に至ったわけではない。アストロズは良いチームだから、それは理由にはならないよ。チームをより良くしていくためにどうすべきかを考えた結果だ」と地区シリーズ敗退が解任の引き金となったことは否定している。
レッドソックスは後任探しに着手することになる。ドンブロウスキーは監督経験がある人物が望ましいとしつつも、それが必須条件ではないとの意向を示している。ロン・ガーデンハイアー(ダイヤモンドバックス・ベンチコーチ)、ブラッド・オースマス(前タイガース監督)、アレックス・コーラ(アストロズ・ベンチコーチ)、デマーロ・ヘイル(ブルージェイズ・ベンチコーチ)、サンディ・アロマーJr.(インディアンス・一塁ベースコーチ)らの名前が新監督候補として取り沙汰されているが、ドンブロウスキー自身は具体的な名前を挙げることを避けている。
「まずはジョン・ファレルが投手コーチ、監督としてレッドソックスに貢献してくれたことに感謝したい。彼は球団のために数多くの素晴らしいことを成し遂げてくれた」とファレルへの感謝を述べたドンブロウスキー。敏腕GMとして知られるこの男は新監督に誰を指名するのだろうか。
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