【戦評】完全試合阻止から打線が繋がりマリナーズ4連勝
2017.6.22 17:45 Thursday

ジャスティン・バーランダー(タイガース)が5回までパーフェクトピッチングを続けたこの試合。しかし、最終的にはマリナーズの勢いを印象付ける結果となった。
5回まで1人の走者を出すこともできず、6回表までに4点のビハインドを背負ったマリナーズ。ところが、6回裏一死から8番ジャロッド・ダイソンが試みたセーフティ・バントが試合の流れを大きく変える。このバントが見事に成功し、ダイソンの内野安打でバーランダーのパーフェクトピッチングは終了。マリナーズは反撃のきっかけを掴んだ。すると、9番マイク・ズニーノが四球、1番ジーン・セグーラがショート後方へのポテンヒットで繋いで一死満塁のチャンスとなる。ここで2番ベン・ギャメルがセンター前へ弾き返してまず1点。さらに二死後、4番ネルソン・クルーズがレフトへの2点タイムリーツーベースを放ち、マリナーズはダイソンのバントヒットをきっかけに、1点差に迫った。
そして7回裏。マリナーズは先頭の7番ミッチ・ハニガーの6号ソロで同点に追い付くと、二死一、二塁のチャンスで3番ロビンソン・カノーが右中間を破るツーベースを放ち、2点を勝ち越した。さらに4番クルーズが続いて7-4。追い付いただけでなく、勝ち越し、ダメ押しと理想的な攻撃を見せたマリナーズが、6回、7回の2イニングで見事に試合をひっくり返した。
9回表にクローザーのエドウィン・ディアスが1番イアン・キンズラーに7号ソロを浴びて1点こそ失ったものの、7-5で試合終了。バーランダーのパーフェクトピッチングから一転、マリナーズ打線がここ最近の勢いを見せつけ、これでマリナーズは4連勝となった。「今季我々が対戦したどの投手にも劣らないくらいに良かった」とスコット・サービス監督は相手エースの好投を称えたが、「大きな勝利だよ」と主砲クルーズが語ったように、チームをさらに勢いづけるような逆転勝利となった。「とにかく何かしなければ、と思ったんだ」とはバントヒットで試合の流れを変えたダイソン。サービス監督も「ダイソンは素晴らしいバントをしてベンチに元気を与えてくれた。その後は打線が上手く繋がったね」と勝利の立役者に賛辞の言葉を贈ることを忘れなかった。
マリナーズは4連勝で5割復帰。地区首位を走るアストロズの背中は遠いが、ワイルドカード圏内までは僅か1.5ゲーム差だ。2001年以来のポストシーズン進出を目指すマリナーズの2017年シーズンは、まだまだ面白くなりそうだ。
関連ニュース
6月21日 第4回中間発表 ホズマーが一塁手トップに浮上
6月20日 【戦評】絶好調ズニーノの決勝弾でマリナーズが連勝
6月20日 トレード・デッドライン 注目はロイヤルズ?
6月19日 【戦評】ダルビッシュを攻略しマリナーズ快勝
関連動画
6月21日 弟に負けない!カイル・シーガーのサヨナラ打
6月21日 コリー・シーガーが3本塁打6打点の大活躍!
