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【戦評】ベッツ大暴れ 1番打者史上5人目の1試合8打点

2017.7.3 14:45 Monday

 アストロズに連敗を喫したヤンキースを尻目に、ブルージェイズ3連戦をスイープして4連勝。開幕前、クリス・セール獲得などによってア・リーグ東部地区優勝の「本命」と見なされていたレッドソックスが、2位ヤンキースに今季最大の3ゲーム差をつけ、独走態勢を整えつつある。

 21安打15得点と打線が爆発したこの試合のヒーローは、リードオフマンのムーキー・ベッツだった。1回表の第1打席は見逃し三振に終わったが、2回表の第2打席でリードを2点に広げるタイムリー、4回表の第3打席で14号スリーラン、6回表の第4打席で15号ツーラン、7回表の第5打席でリードを10点に広げる2点タイムリーを放ち、2本塁打を含む4安打8打点の大暴れ(8回表の第6打席はセンターフライ)。1番打者として出場した試合で8打点を叩き出したのは、2003年のロニー・ベリヤード(当時ロッキーズ)以来14年ぶり、史上5人目の快挙だった。

 「自分の名前がそうやって記録に残るのは嬉しいことだね」と語ったベッツだが、余韻に浸ることはなく、「でも、明日に向けて準備しなくちゃ」と次なる戦いを見据えていた。ベッツは「今日はとても調子が良かったんだ」と試合を振り返ったが、1試合で4安打、2本塁打、8打点、1盗塁をすべてクリアしたのは、長いメジャーリーグの歴史の中でも1930年のカール・レイノルズ(当時ホワイトソックス)に次いで史上2人目。まさに歴史的な快挙となった。

 ベッツの活躍に触発されたかのように、レッドソックス打線が大爆発。先発全員の21安打を放ち、3安打以上はベッツを含めて5人。5番ハンリー・ラミレスは12号ツーランを含む3安打3打点の活躍を見せた。打線の援護を得たドリュー・ポメランツは6回を5安打に抑え、1失点の好投で8勝目(4敗)。7回からの3イニングを無失点に抑えたフェルナンド・アバッドが今季初セーブをマークした。

 同地区のライバル球団に少しずつ疲れが見え始める中、直近10試合を7勝3敗で乗り切り、2位ヤンキースに3ゲーム差をつけたレッドソックス。今月末のトレード・デッドラインでは三塁手の補強が噂されているが、現時点でも徐々に地力の差を見せつけつつある。まずは前半戦の残り7試合(レンジャーズ3連戦、レイズ4連戦)を良い形で終えたいところだ。


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