ピネイダが右肘の故障で戦線離脱へ
2017.7.15 10:37 Saturday
オールスターが終了したメジャーリーグでは後半戦に突入し、各チームともワールドシリーズ進出を目指して戦力補強に踏み切る。まずは7月末のトレード期限までにどれほどの選手が移籍することになるのか注目だ。その一方でア・リーグ東地区2位のヤンキースでは先発陣の一角を担っていたマイケル・ピネイダが右肘の手術を受ける可能性がある。
ピネイダはメジャー5年目を迎えた先発右腕で今季は17試合に登板して8勝4敗 防御率4.39とチームの投手陣をけん引していた。前半戦最後の登板となった日本時間7月6日のブルージェイズ戦では3回9安打5失点も勝敗はつかず。その後は右肘に違和感を訴え、7月9日にMRI検査を受けたという。
彼には故障歴があり、マリナーズから移籍してきた2012年はスプリングキャンプ中に右肩を痛めてしまい、この年は1試合も投げることはできなかった。また、その翌年も開幕から60日間の故障者リスト入りを経験。ケガとの戦いが多かったが、実際にメジャーに復帰したのは2014年でこれまでヤンキース4年間で31勝を挙げた。
チームとしては彼にトミー・ジョン手術を薦めているが、まずはセカンドオピニオンを得るために決断はすぐにはしないという。ジョー・ジラルディ監督も「ピネイダは以前にも故障を経験しているため、戦線離脱する意味を彼は理解している」と状態を心配している。
ピネイダ離脱の影響はチームにとってとても大きい。ブライアン・キャッシュマンGMも「私たちはチームに必要不可欠な選手(ピネイダ)を失ってしまった」と話している。後半戦の初戦はライバルのレッドソックス。ダブルヘッダーも含めると4連戦スタートであり第1戦はジョーダン・モンゴメリー、翌日はルイス・セベリーノが投げる。そしてダブルヘッダーの初戦はブライアン・ミッチェル、2戦目は田中将大が登板する予定だという。
他にもCC サバシアやルイス・セッサらがいるものの、万全とは言い難い布陣だ。ピネイダの穴を埋めるためにヤンキースは今年のトレード戦線で買い手にまわるようで先日、カブスへの移籍が決まったホゼ・キンターナのような安定した先発投手の獲得を目指すとみられている。
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