速球派右腕・ローゼンタールがトミー・ジョン手術へ
2017.8.24 11:35 Thursday
カージナルスのクローザー探しは今後もしばらく続くことになりそうだ。呉昇桓(オ・スンファン)の不調により今季途中からクローザーの座に復帰していたトレバー・ローゼンタールがトミー・ジョン手術を受けることになり、今季の残り1ヶ月のみならず、来季を全休することがほぼ確実となった。
呉、ブレット・シーセル、ケビン・シーグリストらブルペン陣の不安定な投球が続き、なかなか安定した戦いを続けることができずにいる今季のカージナルス。7月下旬にローゼンタールがクローザー復帰を果たし、その後の7度のセーブ機会をすべて成功させるなど、ようやくブルペンの形が見えてきたかに思われたが、その速球派クローザーを失う事態に見舞われた。マイケル・ガーシュGMは「短期的に見れば、私たちにできることはそれほど多くない。不運なことに、シーズンのこの時期だからね。我々はベストを尽くすだけだよ。長期的に見れば、オフシーズンの間に補強に動かなければならないだろう」と語り、ポストシーズン争いを続ける中、今季は現有戦力でなんとかやりくりしていく方針を明らかにした。
マイク・マシーニー監督はいくつかのオプションを試しつつ、ベストの形を模索していくことになる。クローザーとして今季の開幕を迎えた呉がクローザーの最有力候補であることは間違いないが、昨季のような安定感はなく、8月も防御率4.05と不安定。オールスター前から15試合連続無失点を継続中のタイラー・ライオンズや6月20日以降、防御率1.17と好投を続けているサム・トゥイバイララらが抜擢される可能性もあるだろう。
ローゼンタールはフリーエージェントになる前の最終シーズンをトミー・ジョン手術のリハビリに費やすことになるが、カージナルスもローゼンタールに代わるクローザーをオフシーズンの間に探さなければならない。今季のピッチングは不安定とはいえ、今季終了後にフリーエージェントとなる呉と再契約を交わすのも選択肢の一つになるだろう。また、ローゼンタールに関してはノンテンダーFAとした後、より安価な年俸で再契約を交わすという動きも考えられる。
終わらないカージナルスのクローザー探し。少なくともローゼンタールの離脱はポストシーズン進出を目指す今季のカージナルスにとって大きな痛手となることは間違いない。
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