ジーターが最高経営責任者に就任 スタントンの去就は?
2017.10.4 11:06 Wednesday
ブルース・シャーマン氏とデレク・ジーター氏を筆頭とするマーリンズに新オーナーグループが日本時間10月4日に本拠地のマーリンズ・パークで記者会見を開き、今後の球団経営の方針などについて説明した。
「我々はこのマーケットを信じている」とジーター。「我々はこの街のファン・ベースを信じているし、ファンを取り戻すことに焦点を当てている。時代を超えて持続可能な組織を築きたいと考えている。そのために一生懸命仕事をするつもりだ」と意気込みを語った。
数ヶ月にわたる交渉の末、シャーマンとジーターのグループは12億ドルでジェフリー・ローリアからマーリンズを買収。日本時間10月3日に取引は成立し、今日、シャーマンとジーターは正式に1993年の球団創設以来4代目となるオーナーに就任した。シャーマンには球団社長兼筆頭オーナー、ジーターには最高経営責任者の肩書きがつく。
今回の会見ではチーム編成についてあまり多くのことは語られなかった。ドン・マティングリー監督の契約は2019年まで残っているが、来季以降も引き続きマティングリーが指揮を執るのかどうかは決定していない。ジーターは「ドニー(=マティングリー)と話したよ。昨日、ドニーに会ったんだ。長いシーズンが終わったから家族のもとへ戻ってゆっくりしてください、ってね。落ち着いたら、他のチームがそうであるように、我々も全員を評価する予定だよ」と語り、来季に向けてのチーム編成にはこれから着手する予定であることを明らかにした。
野球部門社長のマイケル・ヒルは2020年まで契約が残っており、来季以降もチームに残ることが確実と見られている。ただし、チーム編成についてはジーターが実権を握ることになるため、ヒルがどのような役割を担うかどうかは不透明である。
そして、最大の関心事は主砲ジャンカルロ・スタントンの去就である。スタントンは全球団に対するトレード拒否権を持っており、2億9500万ドルという莫大な金額の契約が残っている。来季の年俸は2500万ドルだ。スタントンは球団が向かう方向を見極めるとしつつも、再建の一部にはなりたくないとの意向を明らかにしており、チームが解体に向かう場合には拒否権を放棄してトレードを希望する可能性が高い。しかし、大規模な契約を抱えているため、トレードを成立させるのは容易ではない。
ジーターは「信じられないシーズンだったね。でも、彼のことはまだよく知らない」とスタントンについてコメント。「シーズンが終わったばかりで、まだ選手とは話をしていないからね。これからヒルと話し合うつもりだよ」と語ったジーターがどのようなチームを築き上げていくのか。マーリンズの今後の動向に注目したい。
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