ジラルディ解任の理由はコミュニケーション能力への懸念?
2017.11.7 16:39 Tuesday
10シーズンにわたってチームの指揮を執ったジョー・ジラルディを解任したヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、新世代の選手たちとのコミュニケーションについてジラルディの能力に懸念を抱いていたようだ。キャッシュマンは新世代が中心となるチームを率いるのに適切な人物が必要であることを共同オーナーのハル・スタインブレナーに進言したという。
インディアンスとの地区シリーズ第2戦でチャレンジを要求せず、最終的に逆転負けを喫したことや、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズに3勝4敗で敗れ、ワールドシリーズ目前で敗退したことがジラルディの進退に影響を与えたことをキャッシュマンは明確に否定。むしろ、ここ数シーズンにおけるクラブハウスでの選手とのコミュニケーションについて検証した結果、解任という決断に至ったことを明らかにしている。
「我々のチームは一年前とは全く違う。以前はベテランが多かったけど、現在は若手選手が多くなっている」とチームの現状について語るキャッシュマンはジラルディと若手選手の関係を懸念していたようだ。「10年前、ジョー・トーレの後任を探していたときはジョー・ジラルディ以上の人物はいないと思っていた」と語るキャッシュマンだが、チーム構成の変化、時代の変化に合わせて監督に求められる能力が変化し、ジラルディがベストのチョイスではなくなったということなのだろう。
「ジラルディと私の関係が良くなかったという報道があるけど、それは事実ではない。私たちの関係はとても良かった。ジラルディがデータ分析を活用するのに積極的でなかったという話もあるけど、それも正しくないよ」とキャッシュマンはジラルディとの不仲説を一蹴。アーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ルイス・セベリーノら若手選手がチームの中心選手へと成長を遂げる中で、そうしたチーム状況に適した監督が必要になったということを強調した。
まだ新監督候補として具体的な名前は浮上しておらず、新監督探しはこれから本格化していくと見られる。新時代を迎えようとしているヤンキースを率いる存在としてキャッシュマンが誰を選択するのか。今後の動向に注目だ。
関連ニュース
関連動画
11月4日 田中将大 来季もヤンキースでプレー
10月26日 2017年ヤンキース名場面集