スタントンのトレードは本人の決断待ち
2017.12.4 11:21 Monday
ジャンカルロ・スタントンのトレードについて、マーリンズはジャイアンツ、カージナルスと基本的な枠組みで合意に達したようだ。あとはスタントンがトレード拒否権を破棄して移籍を受け入れる決断をするだけ。スタントンはどのような決断を下すのだろうか。
日本時間12月4日、複数のソースがマーリンズとジャイアンツ、カージナルスの間でトレードの基本的な枠組みが合意に達したことを報じた。この2球団はいずれもオフシーズン当初からスタントン獲得に積極的な姿勢を貫いてきた。スタントンの代理人と両球団が面会した際にスタントンも同席し、それぞれの編成担当者から熱意を直接伝えられたと見られている。スタントンの第一希望はドジャースであることがすでに報じられているが、今回の面会を経て、スタントンの心境に変化が生まれた可能性もある。
ジャイアンツが提示しているトレード要員には球団2位のプロスペクトであるクリス・ショウ(外野手兼一塁手)、同3位のタイラー・ビーディ(右投手)、同4位のヘリオット・ラモス(外野手)が含まれていると見られている。また、正二塁手のジョー・パニックが含まれる可能性もあるようだ。
一方、カージナルスはマーリンズが欲している有望な若手投手を多数抱えており、球団3位のプロスペクトであるジャック・フラハティ(右投手)や同9位のサンディ・アルカンタラ(右投手)を中心としたトレード要員を提示していると見られている。また、スタントンの残り契約に関してジャイアンツを上回る金額を負担する意思を示したとの報道もあり、打線の核を必要とするカージナルスの本気度がうかがえる。
ドジャースも引き続きマーリンズと連絡を取り合っているようだが、ぜいたく税の問題もあり、トレード交渉に大きな進展はない模様。マーリンズがスタントンの残り契約の大部分を負担することを移籍先の球団に求めている以上、ドジャースへの移籍は実現しない可能性が高い。残り10年2億9500万ドルという契約を残すスタントンだが、2020年オフにオプトアウトできる権利を有している。ジャイアンツまたはカージナルスで3シーズンを過ごし、2020年オフにフリーエージェントとなってドジャースと契約するというプランも選択肢の一つとなるかもしれない。
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