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スタントンの第一希望はドジャース?

2017.11.28 18:36 Tuesday

 オフシーズンが始まった直後から話題の中心となっているジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)。全球団に対するトレード拒否権を持っているため、スタントンが希望する移籍先に注目が集まっていたが、どうやらスタントンはドジャースへの移籍を希望しているようだ。

 スタントン獲得に関してはジャイアンツとカージナルスが積極的な姿勢を見せており、すでにこの2球団は正式なオファーをマーリンズに提示している。この2球団以外にもドジャース、レッドソックスなど少なくとも8球団が争奪戦に加わっていると見られるが、カリフォルニア州出身のスタントンはドジャース・ファンとして育ったこともあり、地元のドジャースでプレイすることを望んでいるようだ。しかし、ドジャースはスタントンを獲得せずとも来季はぜいたく税対象の上限(1億9700万ドル)を超えてしまうことが予想されており、スタントン獲得にあまり積極的な姿勢を見せていない。

 ぜいたく税の問題がなければ、ドジャースにとってスタントン獲得は悪い話ではない。2019年オフにフリーエージェントとなるヤシエル・プイーグに代わって長期的にレギュラーを務めることができる右翼手を得ることができるうえに、スタントンの莫大な契約を引き受ける代わりにスコット・カズミアー、ブランドン・マッカーシーといった余剰気味の先発投手を引き取ってもらうこともできるだろう。しかし、やはりぜいたく税の問題が大きなハードルとなっている。

 スタントンがどの球団への移籍を拒否するのかについては現時点では明らかになっておらず、積極的に動いているジャイアンツやカージナルスとのトレードが成立する可能性もある。しかし、スタントンの第一希望がドジャースである以上、ドジャースとマーリンズの間のトレード交渉が完全に決裂するまでは他球団へのトレードは実現しない可能性が高い。

 争奪戦が長期化するようであれば、スタントン獲得を狙う球団はJ.D.マルティネスやロレンゾ・ケインといったフリーエージェント市場の物件に目を移していく可能性もある。そうなれば自ずとスタントンの価格も下落してしまうため、マーリンズとしては争奪戦が繰り広げられているうちにトレードをまとめてしまいたいところだろう。マーリンズのフロント陣の手腕が問われるオフシーズンとなりそうだ。


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