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移籍希望のリアルミュート 理想の移籍先はどこだ!?

2017.12.26 14:30 Tuesday

 ディー・ゴードン、ジャンカルロ・スタントン、マーセル・オズーナと主力選手を次々に放出しているマーリンズ。そんな状況のなかで、正捕手のJ.T.リアルミュートがトレードを要求したとの報道が出ている。実際にトレードされるかどうかはともかく、トレードされた場合にリアルミュートがフィットするであろう球団を探ってみよう。

 リアルミュートは正捕手3年目となった今季、自己最多の141試合に出場して打率.278、17本塁打、65打点、8盗塁、OPS.783の好成績をマークした。打率は昨季の.303から悪化してしまったものの、長打力が増し、17本塁打、65打点、OPS.783はいずれも自己ベスト。8盗塁をマークしたほか、昨季はゼロだった三塁打を5本放つなど、捕手らしからぬスピードも健在だった。盗塁阻止率も昨季に続いて30%台をキープし、昨季まで一度もなかった牽制刺も5度。攻守両面で成長を見せ、自己最高のシーズンを過ごした。

 今オフが年俸調停1年目となるリアルミュートは、来季年俸が420万ドル前後になると予想されており、マーリンズとしては放出を急ぐ理由はない。フリーエージェントになるまでには少なくともあと3年あり、走攻守のバランスが取れた好捕手を無理に放出する必要はないのだ。となると、おのずとマーリンズが要求する対価のクオリティは上昇する。リアルミュートを獲得するチームの条件としては①マーリンズが要求する上質なプロスペクトを抱えていること、②捕手の補強が必要であること、という2つが挙げられるだろう。

 この条件下でマーリンズ以外の29球団を見ていくと、まずナショナルズが浮上してくる。マット・ウィータースが期待外れのシーズンを過ごしたことにより捕手のパフォーマンスは低レベルであり、プロスペクトの層も決して薄くはない。少なくともあと3年保有できる好捕手を獲得できるのであれば、トップ・プロスペクトのビクトル・ロブレスの放出も検討に値するかもしれない。また、クリス・アイアネッタが流出したダイヤモンドバックスもリアルミュートがフィットするチームの一つである。ほかにもロッキーズ、ツインズ、ブリュワーズなどは有望株を抱えているうえに絶対的な正捕手が不在であり、リアルミュートがトレード市場に出てくるのであれば、間違いなく争奪戦に加わるはずだ。再建を進めるパドレスもオースティン・ヘッジスの育成を諦めてリアルミュートへシフトする可能性がある。

 マーリンズがリアルミュートのトレードを急ぐ必要はないため、実際に移籍が実現するかどうかはリアルミュートがどれだけ移籍にこだわるか次第だろう。現時点で確実なのは、リアルミュートがトレード市場に出た場合、数球団による熾烈な争奪戦が繰り広げられるであろうということだけだ。


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