ベッツが年俸調停に勝利 今季年俸は1050万ドルに
2018.2.1 12:00 Thursday
日本時間2月1日、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)の年俸調停が行われ、ベッツの要求(年俸1050万ドル)が認められたことが明らかになった。レッドソックスは今季のベッツの年俸として750万ドルを提示していた。
今オフ、クリス・ブライアント(カブス)が年俸調停1年目の選手としては歴代最高額となる年俸1085万ドルで契約を更改していたが、これは年俸調停を回避してのもの。年俸調停1年目かつ年俸調停に突入した選手としては、2008年のライアン・ハワード(フィリーズ)の1000万ドルを上回り、ベッツが歴代最高額の選手となった。
ベッツは球界有数のオールラウンド・プレイヤーとして知られており、2016年には打率.318、31本塁打、113打点、26盗塁、OPS.897の好成績をマークしてMVP投票ではマイク・トラウト(エンゼルス)に次ぐ2位につけた。昨季はやや成績を落としたものの、それでも打率.264、24本塁打、102打点、26盗塁、OPS.803をマークして2年連続で「20本塁打&20盗塁」を達成。2年連続となるゴールドグラブ賞も受賞した。総合的な貢献度の指標として知られるWAR(Baseball-Reference版)では3年連続でリーグTOP10にランクイン(2015年:8位、2016年:2位、2017年:7位)。メジャー歴は3年半、まだ25歳のベッツだが、すでにリーグを代表する外野手へ成長したと言っても過言ではないだろう。
昨季のベッツは前年から三振を減少させる一方で、四球を大幅に増やしており、打撃の質という面では大きな成長が見られた。打率の大幅な低下はBABIPが急落(.322→.268)したことからもわかるようにツキに恵まれなかった部分も大きく、今季は「復調する可能性が高い選手」の一人に挙げる声もある。「打率3割・30本塁打・30盗塁」をクリアしてMVPレースに名乗りを上げる可能性も十分にありそうだ。
なお、レッドソックスで年俸調停に突入したのはベッツのみであり、レッドソックスは年俸調停権を持つ全選手の今季の年俸が確定した。
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