【戦評】セールKOの打撃戦はバスケスの劇的な一発で決着
2017.8.2 15:57 Wednesday

両先発がノックアウトされ、オースティン・ジャクソンがハンリー・ラミレスのホームランを奇跡的なキャッチでもぎ取り、クレイグ・キンブレルがセーブに失敗し…と荒れに荒れた日本時間8月2日のレッドソックス対インディアンスの一戦は、乱戦に相応しい劇的な一発で幕を閉じた。
「初めてなんだ。僕の初めてのサヨナラ打なんだよ」と自身の一打を振り返ったバスケス。インディアンスに2点を奪われ、9-10と逆転を許した直後の9回裏、ミッチ・モアランドが止めたバットはスイングと判定されたものの、これが振り逃げとなってレッドソックスは命拾い。二死一、二塁とチャンスが広がったところで、バスケスがコディ・アレンの速球を捉え、センター左へ2号逆転サヨナラスリーランを叩き込んだ。「今日は父や家族が観戦に来てたんだ。彼らにいいものを見せられて良かったよ」
今年のレギュラーシーズンはまだ2ヶ月ほど残っているが、レッドソックスにとって、いやメジャーリーグにとって、今季の最も印象的な試合の一つとなったことは間違いないだろう。「プレイステーションのゲームみたいだったよね」とザンダー・ボガーツ。「首位に復帰できたのはいいことだ。僕らが欲していたことだよ。ヤンキースは今日負けた。だから僕たちにとっては完璧な勝利だったね」と首位再浮上を喜んだ。
痛恨の一発を浴びたアレンは「信じられない試合だったね。もう少し良い球が投げられれば良かったけど。攻撃陣が素晴らしい仕事をしてくれたのに、僕はそれを守ることができなかった」と自身の投球を悔いた。殊勲打のバスケスは「とにかくセンター中心に弾き返すことだけを心掛けていた。カウント2-1からのボールが大きく外れたけど、そのあとも大きなあたりは狙わず、とにかくボールを打ち返すことだけを考えていたんだ」と自身の打席を振り返り、「キツい試合だった。でも諦めずに戦い続けた結果、勝利を手にすることができたんだ」と劇的な勝利の余韻に浸っていた。
クリス・セールが5回7失点でノックアウトされ、新加入のアディソン・リードが一発を浴び、守護神キンブレルがセーブに失敗するなど、レッドソックスにとって決して満足のいく試合ではなかった。しかし、チームに勢いをもたらす勝ち方であったことは間違いない。ボガーツが話したように、この勝利によって再び首位に浮上したレッドソックス。このまま一気に突っ走っていきたいところだろう。
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