ドジャースの地区優勝までマジック1
2017.9.22 10:46 Friday
9月後半になった今、各地区では次々と優勝チームが決まっている。昨日はレッドソックスがポストシーズン進出を決めた。一方のナ・リーグ西地区首位のドジャースは優勝へのマジックを2として日本時間9月22日のフィリーズ戦に臨み、この日の先発マウンドには前田健太が立った。
今季25度目の先発となった前田は13勝目を目指す大切な試合であり、チームのマジックナンバーを減らす重要な役割を担っていた。現地ではポストシーズンでリリーフにまわる話がでていることもあり、これが実質、今年のレギュラーシーズン最後の先発となる可能性がある。今回、対戦したフィリーズとは通算3試合に登板して3勝負けなしととても相性がよい。今年は日本時間4月29日、本拠地のドジャー・スタジアムで対戦しており7回2失点と好投している。
注目の立ち上がり。初回は先頭打者のセザー・ヘルナンデスにいきなり四球で歩かせると、次打者のフレディ・ガルビスに右翼への安打を許し無死一・二塁のピンチを迎える。しかし、その後は2者連続三振に抑えて2死とするが5番のアーロン・アルテールを四球で出塁させて2死満塁とさらにピンチを広がった。それでも前田は落ち着いており、続くオドゥベル・ヘレーラを見逃し三振に抑えて結果的に球数を要したものの、この回のアウトをすべて三振でとった。
続く2回は3者凡退に抑えこのまま序盤を乗り切るかに思われたが、3回の投球で試練が待っていた。2対0とドジャースのリードで迎えた3回裏のフィリーズの攻撃、先頭打者のヘルナンデスに二塁打を許すも続くガルビスの進塁打により1死三塁とする。だが、3番のニック・ウィリアムズに初球のチェンジアップを捉えられてこれが本塁打となり2対2の同点とされた。それでもその後は崩れることもなく残りの2人の打者を打ち取って最少失点で3回の投球を終えた。この時点で既に前田の球数は61に達しており、デーブ・ロバーツ監督はここで前田を代えるという決断を下した。
前田が序盤で降板し、3番手として登板したジョシュ・フィールズが5回裏に2点を失うもドジャース打線が6、7回の攻撃で合計3点をとり5対4と逆転に成功した。最終回は守護神のケンリー・ジャンセンがフィリーズ打線を3人で抑えて試合終了。チームは勝利を収めてマジックを1としたがこの日は2位、ダイヤモンドバックスの試合がないために本日の地区優勝は決まらなかった。
この日、先発の前田は3回3安打2失点の投球も勝ち負けはつかず。今回はポストシーズンでのロングリリーフを見据えてのものだったのかもしれない。先発ではないが、チームのワールドシリーズ制覇に向けて必要な戦力であることには変わりはない。ドジャースは明日からジャイアンツ戦に臨み、リッチ・ヒルが先発予定。次こそ地区優勝を決めたいところだ。
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