2年後に実を結んだジャイルズのトレード補強
2017.10.10 12:11 Tuesday
日本時間10月10日の地区シリーズ第4戦でポストシーズン初セーブを挙げ、3勝1敗でレッドソックスを破った地区シリーズを締めくくったケン・ジャイルズ(アストロズ)。若手有望株を含む2対5の大型トレードは成立から約2年を経て、ようやく実を結んだ。
アストロズは2015年にワイルドカードでポストシーズンへ進出。ヤンキースとのワイルドカード・ゲームを制し、ロイヤルズとの地区シリーズでは先に王手をかけたものの、4点リードで終盤を迎えた第4戦は8~9回の2イニングで7点を奪われて逆転負け。第5戦ではその流れを止めることができず、結局2勝3敗で地区シリーズ敗退となった。この経験が一流リリーバー獲得の必要性をアストロズに痛感させ、同年12月のジャイルズ獲得に至ったというわけだ。このトレードでアストロズはビンス・ベラスケス、マーク・アッペルといった若手有望株をフィリーズへ放出した。
そして、今年の地区シリーズ第4戦。両軍がエース(ジャスティン・バーランダーとクリス・セール)を2番手として投入するなど、決死の総力戦となったこの試合を締めくくったのはジャイルズだった。1点を勝ち越した直後の8回裏から登板し、この回は内野ゴロ3つで三者凡退。リードが2点に広がった9回裏は先頭のラファエル・ディバースにランニング本塁打を献上したものの、後続3人をしっかり打ち取り、ポストシーズン初セーブをマークした。2イニング以上を投げて記録したセーブは、これがキャリア3つ目だった(全て今季)。
「簡単に抑えられてしまったら面白くないじゃないか」と1点差に迫られながらもセーブを挙げた登板を振り返ったジャイルズ。「このチームは素晴らしいチームだ。一年間、困難な状況を乗り越えてきた。ボストンでプレイするのは簡単ではないけど、僕たちは競争を制したんだ」
ジャイルズはこの試合、行けと言われればいつでも登板できるように1回から準備をしていたという。頼れるクローザーは、次のラウンドでもチームにとって大きな戦力となるはずだ。
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