【戦評】シャーザーから4得点 カブスが乱戦制しNLCS進出!
2017.10.13 14:40 Friday

勝者が次のラウンドへ進む地区シリーズ第5戦。両軍とも7人の投手を送り込み、まさに総力戦と呼ぶに相応しい試合が繰り広げられた。4時間半を超える乱戦を制し、ドジャースが待つロサンゼルスへ乗り込むことになったのは昨季ワールドシリーズ王者のカブスだった。
カブスの先発は第1戦で好投したカイル・ヘンドリックス。一方のナショナルズは第4戦に先発予定ながらスティーブン・ストラスバーグにその座を譲ったタナー・ロアークではなく、第2戦で先発したジオ・ゴンザレスが中4日で先発のマウンドに上がった。
1回表、カブスは先頭のジョン・ジェイが二塁打で出塁すると、ゴンザレスの暴投の間に三進し、一死後にアンソニー・リゾーの二塁ゴロの間にジョンが生還して先制。しかしナショナルズは2回裏、先頭のダニエル・マーフィーのソロ本塁打で追いつくと、さらに連打で無死一、二塁のチャンスを作り、マイケル・テイラーがレフトスタンドへスリーランを叩き込んで3点を勝ち越した。
ナショナルズが試合の流れを掴んだかに思われたが、3回表一死満塁からアディソン・ラッセルの遊撃ゴロの間に1点を返すと、ゴンザレスの暴投でさらに1点。1点差となり、試合の行方はわからなくなった。
試合が大きく動いたのは5回表。ナショナルズは1点リードの状況でエースのマックス・シャーザーを投入した。しかし、簡単に二死を取った後に連打を浴びて一、二塁のピンチを背負い、ここでラッセルが逆転の2点タイムリー。ジェイソン・ヘイワードが敬遠で歩いて再び二死一、二塁となり、ハビアー・バイエズは空振り三振で攻撃終了かと思われたものの、マット・ウィータースが後逸。ウィータースから一塁への送球がライト前へ転々としている間にカブスは1点を追加した。さらに次打者トミー・ラステラが打撃妨害で出塁して二死満塁となり、ジョン・ジェイの押し出し死球でこの回4点目。カブスは相手のミスに乗じてシャーザーから4点を奪い、逆転に成功した。
6回以降は点の取り合い。取れば取られるを繰り返し、8回が終了した時点で9対8とカブスが1点リード。9回裏の攻撃は1番トレイ・ターナーからの好打順だったが、7回裏から登板していたウェイド・デービスが三者凡退に抑えて7アウト・セーブを完成させ、大乱戦の最後を締めくくった。
カブスは地区シリーズをスイープで突破し、準備万端で待ち構えるドジャースとリーグ優勝決定シリーズを戦うことになる。ワールドシリーズ進出をかけたリーグ優勝決定シリーズは日本時間10月15日にドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで開幕する。
関連ニュース
10月11日 アリエタが明日スライド登板 カブス最後の登板になる可能性も
10月11日 指揮官からの信頼厚いロアークが第4戦スライド登板へ
10月11日 ナショナルズ対カブスのNLDS第4戦は雨で順延
10月10日 【戦評】リゾーのポテンヒットが決勝打に カブス王手
10月7日 カブスがNLDS初戦を完封リレーで勝利
10月6日 マイナー落ちを経験したシュワーバーがNLDSに挑む
10月5日 カブスが臨むNLDS初戦の先発はヘンドリックス
関連動画
10月12日 アリエタがみせたNLDSでの力投
10月8日 ヘンドリックスが7回無失点の好投で勝利に貢献