田中が6回2失点の好投もリベンジならず
2017.10.14 13:20 Saturday
日本時間10月14日からア・リーグでリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)が始まった。2009年以来のワールドシリーズ進出を目指すヤンキースとア・リーグ編入後初のALCS進出を果たしたアストロズとの対戦。ヤンキースの先発、田中将大は2015年の雪辱を果たすためにマウンドに上がったが惜しくもリベンジはならなかった。
田中は2015年のワイルドカードでアストロズと対戦したことがあり、当時は5回を投げて4被安打2失点で敗戦投手となっている。その時の相手先発はダラス・カイケルでありまさに因縁の対決となった。ちなみにカイケルは6回3被安打無失点と勝利投手になった。そして迎えた今回のALCS初戦、両者は初回に四球で走者を背負うも落ち着いた投球で後続を抑えて無失点スタートを切った。
初回を切り抜けた田中は3回までアストロズ打線を無安打に抑えていたが、4回裏につかまってしまう。1死からホゼ・アルトゥーベに内野安打を打たれるとその後は盗塁を許し、走者を二塁に進めてしまう。ここで去る地区シリーズ(ALDS)では2本塁打6打点と活躍した4番のカルロス・コレアを迎えた。けん制で二塁にいるアルトゥーベを警戒するもカウント2-1からコレアに4球目のシンカーを打たれ、これが適時打となり田中は先制点を許してしまう。続く、ユリエスキ・グリエルにも打たれてこの回だけで2点を失った。それでも失点はこの回のみで6回を投げて4被安打2失点と先発としての役割を果たしてマウンドを降りた。
一方のカイケルはポストシーズン通算4試合で3勝0敗 防御率2.29と抜群の安定感を誇る投手であり、この日も地区シリーズ2連敗の崖っぷちから勝ち上がってきたヤンキース打線を抑えていく。5回表に2死一・二塁のピンチの場面からジャッジに左安を打たれたことで失点するかに思われたが、味方の守備に助けられて無失点で切り抜けた。その後も崩れることなく7回まで相手打線を4安打、奪った三振は2桁10個を数えた。
8回からアストロズは逃げ切り体制に入り、2番手のクリス・デベンスキーを投入。しかし、1死をとるもののガードナーを四球で歩かせてしまいここで交代。ここでチームは守護神のケン・ジャイルズを登板させた。登板したジャイルズも四球で2死一・二塁とピンチを広げてしまう。ここで打席にはALDSで2本塁打と活躍したディディ・グレゴリウス。カウント0-2から5球目のスライダーで空三振に抑え無失点で切り抜けた。
このままでは終われないヤンキースは9回表にグレッグ・バードが2死から意地のソロ本塁打を放って1点を返すも反撃はここまで。2対1でアストロズが勝利した。ヤンキース打線は6回2失点と好投した田中を援護することができず大事な初戦を落としてしまった。明日、第2戦はルイス・セベリーノとジャスティン・バーランダーの投げ合いが発表されている。
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