【戦評】ダルビッシュ7回途中1失点 ドジャースWS進出に王手
2017.10.18 14:21 Wednesday

カブスとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦のマウンドに上がったダルビッシュ有は1回裏、カイル・シュワーバーに先制ソロを浴びたものの、2回以降は立ち直って7回途中まで1失点の快投。ドジャースは2本のソロ本塁打で逆転に成功すると、6回表にはダルビッシュが自ら押し出し四球を選ぶなど小刻みに加点し、6対1と5点をリードした。9回裏、ロス・ストリップリングが無死二、三塁のピンチを背負い、ケンリー・ジャンセンを投入せざるを得なくなったものの、ジャンセンが完璧な火消しを演じて試合終了。ドジャースが快勝で対戦成績を3勝0敗とし、29年ぶりのワールドシリーズ進出に王手をかけた。
ダルビッシュはシュワーバーに一発を浴びた後、二死一、二塁のピンチを背負ったが、ジョン・ジェイを見逃し三振に抑えてピンチ脱出。立ち上がりを最少失点で乗り切り、勢いに乗った。4回裏に二死から安打と四球で一、二塁としたものの、カイル・ヘンドリックスから空振り三振を奪って無失点。7回裏先頭のアディソン・ラッセルから空振り三振を奪ったところで降板となったが、終わってみれば得点圏まで走者を進めたのは初回と4回の2度だけだった。81球、6回1/3を投げて打たれたヒットは6本(1本塁打含む)、奪った三振は7個、失点は1。先発投手としての役割を十二分に果たしたマウンドだった。
ドジャース打線は、この日スタメンに抜擢されたベテラン打者アンドレ・イーシアーが2回表に同点ソロを放つと、3回表にはクリス・テイラーにもソロ本塁打が飛び出して勝ち越しに成功。5回表にはテイラーのタイムリー三塁打で1点を追加し、6回表はダルビッシュが押し出し死球を選んで4点目。8回表にはカブス4番手のマイク・モンゴメリーを攻め立て、カイル・ファーマーの犠飛などでさらに2点を追加した。
5点リードの9回裏に登板したストリップリングが連打で無死二、三塁のピンチを背負い、ジャンセンを使わざるを得ないという誤算はあったが、ほぼ盤石の試合運びでドジャースが3連勝。世界一となった1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ進出にあと1勝に迫った。第4戦はアレックス・ウッド(ドジャース)とジェイク・アリエタ(カブス)が先発予定。ポストシーズン初登板となるウッドがどのようなピッチングを見せるか注目だ。
関連ニュース
10月17日 リリーフで存在感を発揮する前田健太
10月16日 やはり頼れるこの男 ターナーが劇的なサヨナラ弾
10月16日 【戦評】ターナーが劇的サヨナラ弾!ドジャース2連勝
10月16日 ドジャースが小刻みに得点しNLCS初戦を獲る
10月13日 ドジャース 初戦はカーショウ ダルビッシュは第2戦or第3戦
10月13日 ドジャース シーガーが背中を痛めて全体練習欠席
10月11日 日々存在感を増す控え捕手・バーンズ
10月10日 【戦評】ダルビッシュ&前田が好投 ドジャースNLCS進出!
関連動画
10月17日 ヒルが5回8奪三振とカブス打線を手玉にとる
10月16日 荒れ馬のプイーグが適時打に本塁打に大活躍
10月12日 前田もリリーフ登板で意地の奪三振
10月12日 チームをNLCSに導いたダルビッシュの好投
10月11日 ベリンジャーがポストシーズン初本塁打