止まらないホスキンス キャリア33試合で17本塁打
2017.9.14 12:25 Thursday
コディ・ベリンジャー(ドジャース)の受賞が濃厚となっているナ・リーグの新人王レースだが、リズ・ホスキンス(フィリーズ)のメジャーデビューがもう少し早ければ新人王の行方はどうなっていただろうか。ホスキンスはキャリア33試合目の出場となった日本時間9月14日のマーリンズ戦で17号本塁打を放ち、従来のキャリア33試合での記録を5本も更新したのである。
従来のキャリア最初の33試合での最多本塁打記録は12本だった。ケビン・マース、ウォーリー・ジョイナー、マイク・ジェイコブス、ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)といった鮮烈デビューを飾ったスラッガーたちが名を連ねている記録である。しかし、ホスキンスはこの記録を大幅に更新した。12本どころか、なんと17本も本塁打を放ったのだ。
また、ホスキンスはキャリア33試合で37打点というメジャー記録にも並んでいる。過去にこの記録を作ったのはジーク・ボヌーラ、ジョー・ディマジオ、テッド・ウィリアムスの3選手。ボヌーラは戦前に7シーズンしかプレイしなかったが、ディマジオとウィリアムスは誰もが知る殿堂入りの名選手である。
「今日、ボールにサインを書いてもらうつもりだよ」と語ったのはフィリーズのピート・マッカニン監督。「本当に素晴らしい。見ていて楽しい選手だよ」と日本時間8月11日にメジャーデビューを果たしたばかりの新人スラッガーを手放しで称賛した。
ホスキンスはメジャーデビューから3試合連続でノーヒットに終わり、初安打と初打点はデビュー4試合目、初本塁打はデビュー5試合目だった。要するに初本塁打を放った試合からの29試合で17本塁打を量産しているのである。ここまでの116打数で17本塁打を放っており、6.8打数に1本という驚異の量産ペース。33試合で17本塁打は162試合に換算すればなんと83本塁打に達する。
26三振に対して24四球を選ぶなど、アプローチ面の数字も申し分なく、ただ振り回しているだけでないのがホスキンスの凄いところ。本塁打の量産ペースを維持するのは難しいかもしれないが、このアプローチを今後も維持できるのであれば、成績が急激に落ち込むことはないだろう。ホスキンスのメジャーデビューがあと2ヶ月、いや、あと1ヶ月早ければ、ナ・リーグの新人王レースは面白くなっていたかもしれない。
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