スタントン51号 8月の月間本塁打記録に並ぶ
2017.8.30 10:26 Wednesday
8月は終わりを迎えようとしているが、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)の勢いはまだ止まらない。スタントンは日本時間8月30日のナショナルズ戦でエドウィン・ジャクソンから51号ソロを放ち、今月18本塁打として1937年にルディ・ヨークが樹立した8月の月間最多本塁打記録に80年ぶりに並んだ。
小雨が降る中、スタントンは真ん中付近に甘く入ったスライダーを逃さなかった。スタントンがバットを振り抜くと、外野手はほとんど打球を追うそぶりを見せなかった。打った瞬間にそれとわかる豪快な一発。80年間、並ぶ者がいなかった記録にスタントンが肩を並べた瞬間だった。
Statcastによると、この一発の飛距離は440フィート(約134.1メートル)、初速は時速112.8マイル(約181.5km/h)を記録。スタントンは今季、飛距離が440フィート以上かつ初速が時速110マイル以上の本塁打を14本放っているが、これに続くのはジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)の7本であり、スタントンの数字は群を抜いている。また、スタントンは2015年に同様の本塁打を9本放っていたが、今季の数字はすでにそれを大幅に上回っている。
1937年のヨークはタイガースに所属。1937年以前は1934年に3試合に出場しただけであり、実質的にはメジャー1年目だった。当時はまだ新人王は設立されていなかったが、ヨークはこの年104試合に出場して打率.307、35本塁打、101打点、OPS1.026の好成績をマーク。35本塁打の過半数にあたる18本塁打を8月の1ヶ月だけで放ったのだ。ちなみに、8月の月間本塁打の従来のナ・リーグ記録は1965年にウィリー・メイズ、2001年にサミー・ソーサが記録した16本だった。
スタントンは今季途中に打順が2番に移って以降、40本塁打を記録。2番打者としてこれ以上の本塁打を放ったのは1959年のエディ・マシューズ(46本塁打)と1990年のライン・サンドバーグ(40本塁打)だけであり、2番打者としてのシーズン最多本塁打記録を更新する可能性も出てきた。
本塁打を放つたびに何かしらの記録を誕生させているスタントン。本人が目標に掲げるシーズン62本塁打が、いよいよ現実味を帯びてきた。
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