スタントンがついにシーズン50本塁打に到達
2017.8.28 12:06 Monday
「プレイヤーズ・ウィークエンド」では「クルーズ」という愛称でプレイしたジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)。「プレイヤーズ・ウィークエンド」の最終戦となった日本時間8月28日のパドレス戦で本塁打を含む3安打3打点の活躍を見せ、ついにシーズン50本塁打に到達した。
記念すべき一発は2-2の同点で迎えた8回裏に飛び出した。センター前ヒットで出塁したディー・ゴードンを一塁に置いて、スタントンがパドレス先発のクレイトン・リチャードのスライダーを捉えると、打球はセンターへ一直線。記念すべき50号本塁打は貴重な勝ち越しツーランとなり、スタントンは打球がスタンドインしたことを確認すると、ガッツポーズで珍しく感情をあらわにした。
マーリンズ・パークに集まったファンは「MVP!MVP!MVP!」の大合唱。スタントンは「MVPについて話をするにはまだ少し早すぎる」としながらも、「あれはとても嬉しかったよ。ファンがあのように言ってくれるのは素晴らしいね。本当に感謝しているよ」とファンに対して感謝の意を示した。
シーズン50本塁打は2013年に53本塁打を放ったクリス・デービス(オリオールズ)以来4年ぶり。ナ・リーグでは2007年に50本塁打を放ったプリンス・フィルダー(当時ブリュワーズ)以来10年ぶりの快挙となった。また、8月末までに50本塁打に到達したのは史上6人目。サミー・ソーサが3度、マーク・マグワイアが2度記録しているほか、バリー・ボンズ、ルイス・ゴンザレス、ロジャー・マリスが各1度記録している。
さらに、スタントンは8月だけで17本塁打。これは2001年のソーサと1965年のウィリー・メイズと並んで8月のナ・リーグ最多本塁打記録となっている。ア・リーグではルディ・ヨークが1937年8月に18本塁打を放っており、スタントンはあと1本でメジャータイ記録、あと2本でメジャー新記録を樹立することになる。
本塁打数ばかりに注目が集まるスタントンだが、打率.296、108打点、出塁率.389、長打率.670、OPS1.059と各部門で素晴らしい数字をマークしており、メジャートップタイの108打点はすでに自己記録を更新している。直近10試合で8勝2敗と好調のマーリンズは貯金を3に増やし、ワイルドカード圏内まで4.5ゲーム。スタントンの本塁打や打点がさらに増えれば、マーリンズがワイルドカードを獲得する可能性もグッと高まるに違いない。
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