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ヤンキースの新監督候補にベルトランが浮上

2017.11.29 12:31 Wednesday

 アストロズの一員として自身初のワールドシリーズ制覇を経験し、現役引退を表明したカルロス・ベルトランがヤンキースの新監督候補に浮上した。ベルトランは6人目の候補者として、日本時間11月30日にヤンキー・スタジアムで面接を受ける予定となっている。

 ヤンキースは今季終了後にジョー・ジラルディを解任し、すでにロブ・トムソン、エリック・ウェッジ、ヘンスリー・ミューレン、アーロン・ブーン、クリス・ウッドワードの5人が新監督候補として面接を受けている。ジェリー・ヘアーストンJr.も面接を受けると見られているが、すでに面接を終えた5人に続く6人目となったのは現役を引退したばかりのベルトランだった。

 ベルトランは現役引退を発表した際に、将来的な監督業に興味を示していた。「長期間、様々なチームでプレイしたから、私はいろんなクラブハウスを見てきたし、選手たちに影響を与える様々な方法を目にしてきた。選手が成長するために、彼らのモチベーションをどのように上げていくのか。興味があるし、そのような機会を得られるといいね」

 ブライアン・キャッシュマンGMはジラルディを解任した理由について、クラブハウスにおけるコミュニケーション能力や選手との関係性を挙げていた。コミュニケーション能力に定評のあるベルトランであれば、そのあたりの課題は全く問題にならないだろう。

 ベルトランが若手選手の成長に寄与してきたことは球界でも広く知られている。ヤンキース時代には若手選手からの信頼を得て、グラウンドの内外で若手選手に好影響を与えていた。2016年のスプリング・トレーニングではロッカールームをアーロン・ジャッジの隣にすることをリクエスト。自身の経験を可能な限りジャッジに伝えようと努めていた。今季はアストロズで後輩選手にアドバイスを送り、ジョージ・スプリンガーがリーグ優勝決定シリーズの不振を脱してワールドシリーズでMVPに輝く活躍を見せたのも、ベルトランのアドバイスがあったからこそだと言われている。

 「彼が素晴らしいリーダーシップを有していることに疑いの余地はない」とキャッシュマンは言う。さらに、「彼はクラブハウスで周囲の人々を惹き付ける存在なんだ。選手だけでなく、監督やコーチ、フロント陣も彼を信頼していた」とベルトランの人間性を絶賛。「監督経験はないけど、私には情熱や知識があるし、選手とも上手くやっていけるはずだよ」と語るベルトランがヤンキースの新監督となる可能性は十分にありそうだ。


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