レッドソックス 第4回WBCで活躍したキロスとマイナー契約
2017.11.24 17:44 Friday
ダスティン・ペドロイアが来季最初の2ヶ月を欠場することが確実となっているレッドソックスが、その穴を埋め得る存在として興味深い選手を手に入れた。メキシコ代表の公式Twitterによると、レッドソックスはメキシコ人内野手のエステバン・キロスとマイナー契約を結んだようだ。
来年2月に26歳の誕生日を迎えるキロスとの契約にはスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、キロスは開幕ロースター入りを目指してその他の内野手と競争することになる。キロスは今季メキシカン・リーグで89試合に出場し、打率.293、11本塁打、49打点、OPS.916をマーク。41三振を大きく上回る64四球を選び、出塁率は.428の高水準だった。メキシカン・リーグでは7シーズンで通算437試合に出場し、打率.293、出塁率.402、長打率.451、OPS.853をマーク。通算出塁率が4割を超えているように、優れた選球眼が大きな武器となっている。
また、今年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではメキシコ代表の一員としてプレイし、打率.800(6打数4安打)、2本塁打、5打点、OPS2.633の大暴れ。身長170cmと小柄ながら意外なパンチ力を発揮し、リードオフマンとしてメキシコ打線を牽引した。
本職は二塁または遊撃。この2ポジション以外にも三塁、レフト、センター、ライトの守備に就いた経験があり、内外野兼用のユーティリティとしても活躍できるかもしれない。ロースター枠争いのライバルはブロック・ホルト、マルコ・ヘルナンデス、林子偉(リン・ズーウェイ)といった面々だが、優れた選球眼や意外なパンチ力、内外野6ポジションを守れるユーティリティ性をアピールできれば十分のロースター入りのチャンスはあるだろう。
ペドロイアが左膝の手術を受け、戦列復帰が来年6月と見込まれるなか、デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長はレギュラー級の二塁手の獲得に消極的な姿勢を見せている。WBCの舞台で躍動したメキシコ人内野手がロースター枠を勝ち取れるか注目したい。
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