殿堂入りの名二塁手・ドーアが99歳で死去
2017.11.15 11:38 Wednesday
レッドソックス一筋で14シーズンにわたってプレイし、1986年にはベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入りを果たした名二塁手、ボビー・ドーアが日本時間11月15日に死去した。存命中の元メジャーリーガーとしては最年長となる99歳だった。
ドーアは1937年から1951年にかけて、レッドソックス一筋で14シーズンにわたってプレイし、オールスター・ゲームに9度選出された(1945年は兵役のためプレイせず)。これはレッドソックスではテッド・ウィリアムス、カール・ヤストレムスキー、デービッド・オルティスに次ぐ4番目の多さである。「静かなキャプテン」として知られ、1940年代から1950年代前半にかけてのレッドソックスを牽引。ウィリアムス、ジョニー・ペスキー、ドミニク・ディマジオらと特に仲が良かった。
1937年に19歳でメジャーデビューを果たし、翌年からレギュラーに定着。1944年にリーグ最高の長打率.528をマークするなど強打の二塁手として活躍し、通算223本塁打は二塁手としては球団歴代最多の数字となっている。背中の故障により33歳の若さで現役を退くことになったものの、通算2042安打、223本塁打、1247打点、打率.288、OPS.823をマーク。数多くの部門で球団歴代トップ10に名を連ねている。また、安定した二塁守備に対する評価も高く、414守備機会連続無失策は当時のア・リーグ新記録だった。アメリカ野球殿堂入りの投票では1970年の得票率25.0%が最高だったものの、1986年にベテランズ委員会の選考により無事に野球殿堂入り。なお、99歳まで存命だった殿堂入り選手はドーアが初めてだった。
同時代のヤンキースの正二塁手だったジョー・ゴードンと比較され、「どちらが1940年代最高の二塁手か」と話題になることもあるドーア。現役時代にワールドシリーズ制覇を経験することはできず、逆にライバル・ヤンキースの黄金時代を目撃することになってしまったが、レッドソックスが86年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げた2004年にはチャンピオン・リングを授与された。
なお、ドーアの死去により存命中の最高齢殿堂入り選手はレッド・ショーンディーンスト(94歳)、存命中の最高齢元メジャーリーガーはチャック・スティーブンス(99歳)となっている。
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