レッドソックスがモアランドと再契約 ホズマーからは撤退へ
2017.12.19 10:56 Tuesday
日本時間12月19日、レッドソックスはミッチ・モアランドと2年契約を結んだことを発表した。J.D.マルティネスとエリック・ホズマーの両獲りを目指していることが報じられていたレッドソックスだが、モアランドとの再契約によりホズマー争奪戦からの撤退が確実となった。
「我々はオフシーズンの間を通して、ミッチ(・モアランド)の代理人と連絡を取り合っていたんだ。今季のミッチの仕事ぶりを我々は気に入っている。攻撃面でも守備面でも貢献してくれたからね」とデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長はモアランドとの再契約を喜んだ。1年契約でレッドソックスに加入したモアランドは自己最多の149試合に出場し、打率.246、22本塁打、79打点、OPS.769をマーク。一塁守備ではわずか5失策と例年通りの堅実的な守備を見せ、左足親指を骨折しても試合に出場し続けるなど、野球に対する姿勢も高く評価されている。
モアランドと再契約を結んだことによりホズマー獲得の可能性は限りなく低くなった。ドンブロウスキーは「攻撃面の補強として誰かをチームに加えるチャンスがあると感じている。ただし、それは一塁手ではないだろう」と語っており、今後のレッドソックスのトップ・ターゲットはマルティネスである可能性が高い。今季リーグ最少の168本塁打に終わったレッドソックスにとって、わずか432打数で45本塁打を放ったマルティネスの長打力は大きな魅力だ。
ただし、モアランドとの再契約により指名打者(ハンリー・ラミレス)、一塁(モアランド)、外野3ポジション(アンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、ムーキー・ベッツ)はすべて埋まっており、マルティネスを獲得した場合はラミレスないしブラッドリーJr.をトレードで放出して戦力の整理を行う必要がある。レッドソックスはブラッドリーJr.を放出する意思がないことを明言しているが、来季年俸2200万ドルのラミレスに引き取り手があるとは思えず、ブラッドリーJr.が放出されるとの見方が一般的である。
「レッドソックスに戻ってきたかった。やり残した仕事があるんだ」と語るモアランドとの再契約により、レッドソックスのオフシーズンが本格的に幕を開けた。
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