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【戦評】敵軍の守乱に乗じて快勝 ヤンキース逆王手

2017.10.10 12:35 Tuesday

 田中将大の好投もあって第3戦を制したヤンキースが、第4戦では敵軍の守乱に乗じて序盤から試合を優位に進め、7対3で快勝。本拠地ヤンキー・スタジアムでの2試合に連勝して対戦成績を2勝2敗のタイとし、地区シリーズ突破に逆王手をかけた。

 ヤンキースの先発はワイルドカード・ゲームで打ち込まれ、1イニング持たずにノックアウトされたルイス・セベリーノ。一方のインディアンスは地区シリーズ第1戦で快投を見せたトレバー・バウアーが中3日で先発のマウンドに上がった。

 試合が動いたのは2回裏。一死からスターリン・カストロが三塁ジオバニー・アーシェラのエラーで出塁し、二死後にトッド・フレイジャーのタイムリー二塁打でヤンキースが先制。アーロン・ヒックスとアーロン・ジャッジにもタイムリーが飛び出し、ヤンキースはこの回一挙4点を先制した。

 インディアンスはバウアーを2回裏途中で諦め、継投に移ったものの、3回裏には3番手のマイク・クレビンジャーが二死満塁のピンチを背負い、三塁アーシェラの送球ミスで追加点を献上。その後、カルロス・サンタナとロベルト・ペレスの本塁打で2点差に迫ったが、5回裏には4番手のダニー・サラザーが自らの送球ミスで出塁させた走者を犠飛で生還させてしまい、差は3点に広がった(インディアンスはここまで自責点ゼロ)。

 セベリーノは2本塁打こそ浴びたものの、ワイルドカード・ゲームでの鬱憤を晴らすかのように力投を続け、7回9奪三振3失点。6回裏に飛び出したゲーリー・サンチェスのソロによりヤンキースはリードを4点に広げていたが、セベリーノは4点リードをしっかり保ったまま、ブルペン陣にバトンを渡した。

 セベリーノからバトンを引き継ぎ2番手として登板したデリン・ベタンセスは制球が定まらず、二者連続四球で降板。しかし、3番手のトミー・ケインリーが2奪三振を含むわずか8球でこのピンチを切り抜けると、9回表は圧巻の三者連続三振。2イニングをパーフェクト、5奪三振という見事なピッチングでチームを勝利に導いた。

 インディアンスはクローザーのコディ・アレンを含む8投手を注ぎ込む執念を見せたが、非自責点6と守備の乱れが響いて完敗。エドウィン・エンカーナシオンを欠いた打線もわずか4安打に封じ込まれた。舞台を再びプログレッシブ・フィールドに移して行われる第5戦。アストロズとのリーグ王者決定シリーズに進出するのは、いったいどちらのチームだろうか。


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