ジャッジ、サンチェス、バード、セベリーノ 新たな「コア」たち
2017.10.20 11:07 Friday
1990年代後半から2000年代にかけてのヤンキースには「コア・フォー」と呼ばれた4人の名選手がいた。彼らが次々にユニフォームを脱ぎ、ヤンキースは「ポスト・コア・フォー時代」に突入したわけだが、新たな「コア・フォー」を形成しそうな若手選手たちがヤンキースの戦いを牽引している。
デレク・ジーター、マリアーノ・リベラ、ホルヘ・ポサダ、アンディ・ペティット。ほぼ同時期に入団し、ほぼ同時期にメジャーで活躍し始めたこの4人はいつしか「コア・フォー」と呼ばれるようになっていた。1998年からのワールドシリーズ3連覇に主力選手として貢献し、一時アストロズへ移籍したペティットを除く3人はプロ入りから現役引退まで、ヤンキース一筋でキャリアを全うした。ジーターの「2」、リベラの「42」、ポサダの「20」、ペティットの「46」はいずれも永久欠番となっており、ジーターとリベラは資格取得初年度での野球殿堂入りも確実視されている。
「コア・フォー」の高齢化や現役引退に伴い、ここ数年のヤンキースは世代交代を迫られながらの戦いを強いられた。しかし、そんな中、「ポスト・コア・フォー時代」を担う若手選手たちが次々にメジャーデビューを果たし、台頭。2015年8月にメジャーデビューを果たしたグレッグ・バードとルイス・セベリーノ、同年10月にメジャーデビューを果たしたゲーリー・サンチェス、そして昨年8月にメジャーデビューを果たしたアーロン・ジャッジの4人は「新コア・フォー」を形成する可能性を秘めている。
2015年、彼ら4人はいずれもAA級とAAA級でプレイしており、いわば同じ釜の飯を食った仲だ。「僕たちはメジャーの舞台で一緒にプレイすることを夢見てきた。そして、それが叶ったんだ」と喜びを語ったバードは故障や不振によりレギュラーシーズンでは48試合のみの出場に留まったものの、ポストシーズンでは3本塁打を放つなどOPS1.015と活躍中。セベリーノ、サンチェス、ジャッジはいずれも主力選手としてワイルドカード獲得に貢献し、ポストシーズンでも随所に輝きを放っている。
ジャッジは25歳、サンチェスとバードは24歳、セベリーノは23歳。まだ彼らのキャリアは始まったばかりであり、「コア・フォー」のような歴史を築いていくチャンスはたくさんある。まずは今年のワールドシリーズを制覇し、「新コア・フォー」形成への第一歩を踏み出してもらいたい。
関連ニュース
10月19日 【戦評】ヤンキースの勢い止まらず カイケル撃破で王手!
10月18日 【戦評】ヤンキースが逆転勝利 ジャッジ&サンチェスが計5打点
10月17日 【戦評】ヤンキース快勝 不振のジャッジにも待望の一発
10月16日 敵地で2連敗もヤンキースがまだ終わっていない3つの理由
10月13日 ヤンキースがALCSのローテを発表 田中が第1戦で先発へ
関連動画
10月19日 左キラーのバード カイケルから先制適時打
10月19日 サンチェスが連日の活躍 本塁打を含む2安打2打点
10月19日 田中7回→ケインリー2回 ヤンキースが完封リレー
10月19日 ALCS第5戦 名左腕・ペティットが始球式に登場
10月18日 チャップマンの完璧投球でヤンキースが連勝
10月18日 ついに復調!? ジャッジが2試合連続弾
10月18日 ヤンキースが8回裏に4得点 サンチェスが勝ち越し打
10月18日 ヤンキース・田中 王手をかけて第5戦のマウンドへ