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敵地で2連敗もヤンキースがまだ終わっていない3つの理由

2017.10.16 10:33 Monday

 アストロズとのリーグ優勝決定シリーズで敵地2連敗スタートとなったヤンキース。しかし、ワールドシリーズ進出を諦めるにはまだ早い。ジョー・ジラルディ監督は「さあホームに戻ろう。そして、何が起こるか見てみようじゃないか」とチームを鼓舞している。

 アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われた第1戦、第2戦はともに両軍投手陣の好投によりロースコアの接戦が繰り広げられた。いずれも2対1でアストロズの勝利となったが、両軍に明らかな力の差があるわけではない。グレッグ・バードは「僕たちのチームにはパニックは全くないよ」とチームが平静を保っていることを強調している。第3戦から舞台をヤンキー・スタジアムに移して行われるリーグ優勝決定シリーズ。ヤンキースがここから巻き返し、球団史上41度目のワールドシリーズへ進出できるであろう理由を3つ、以下に挙げる。

 

①崖っぷちの状況から生き返ったヤンキース

 今年のポストシーズンにおいて、ヤンキースは「負ければ終わり」という試合を4度も制してきた。ツインズとのワイルドカード・ゲームに勝利し、インディアンスとの地区シリーズでは2連敗と追い込まれた後に3連勝。崖っぷちの状況でもパニックになることなく実力を発揮し、乗り越えてきたのが今年のヤンキースなのだ。「二度あることは三度ある」ではないが、ワイルドカード・ゲームと地区シリーズでの経験は大きな武器となるはずだ。

 

②目覚めよベイビー・ボンバーズ

 アーロン・ジャッジとゲーリー・サンチェスの若手コンビは今年のレギュラーシーズンにおいてヤンキース打線の中心的存在だった。2人で85本塁打を放ったが、これは25歳以下のコンビでは史上最多の数字(従来の記録は2007年にブリュワーズのライアン・ブラウンとプリンス・フィルダーが記録した84本塁打)。そして、ヤンキースは今年のポストシーズンをこの2人の貢献がほとんどない状態で勝ち上がってきているのだ。「打つべきだった球を空振りしたり、スイングするべきでない球に手を出したりしてしまった」と語るのはサンチェス。ワイルドカード・ゲーム以降輝きを失っているジャッジも「俺たちは諦めない。戦い続けるんだ」と力強いコメントを残している。

 

③好成績を残しているホーム

 今年のヤンキースはポストシーズンを含めるとホームで54勝30敗という好成績を残している。これ以上の成績をマークしているチームはア・リーグには存在しない。ヤンキースがリーグ優勝決定シリーズの舞台に立っているのは、ホームでの好成績があってこそなのだ。ここまでの2試合ではダラス・カイケル、ジャスティン・バーランダーというアストロズの左右のエースに苦戦したが、彼らに比べると第3戦と第4戦で先発予定のチャーリー・モートンとランス・マカラーズJr.は与しやすい投手。生え抜きのベテラン外野手であるブレット・ガードナーは「俺たちは一年を通してホームで良い戦いをしてきた。特に最近はね。ポストシーズンではまだホームで負けていないんだぜ」とホームでの戦いに自信を見せた。


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