【戦評】ヤンキースが逆転勝利 ジャッジ&サンチェスが計5打点
2017.10.18 10:33 Wednesday

不振を極めていた「ベイビー・ボンバーズ」はいつまでも黙っているわけではなかった。4点のビハインドを背負ったヤンキースは7回裏にアーロン・ジャッジのソロとゲーリー・サンチェスの犠飛で2点差に追い上げると、8回裏にはブレット・ガードナーの二塁ゴロの間に1点差とし、ジャッジのタイムリー二塁打で同点。さらにサンチェスの2点タイムリー二塁打で一気に試合をひっくり返した。逆転勝利で第4戦を制したヤンキースは対戦成績を2勝2敗のタイとし、王手をかけて第5戦は田中将大が先発する。
ソニー・グレイ(ヤンキース)とランス・マカラーズJr.(アストロズ)の両先発が好投し、5回までは両軍無得点。6回表、アストロズは2四球と打撃妨害で無死満塁のチャンスを作り、カルロス・コレアが空振り三振に倒れた後、ユリエスキー・グリエルが三塁線を破る走者一掃の3点タイムリー二塁打を放って均衡を破った。7回表には一死からマーウィン・ゴンザレスが二塁打を放って出塁し、ブライアン・マッキャンの二塁ゴロをスターリン・カストロが弾いている間に追加点。リードを4点に広げ、試合は決まったかに思われた。
しかし、今季ホームでリーグ最多の51勝をマークし、ポストシーズンではホーム無敗をキープしているヤンキースはこのままでは終わらなかった。7回裏先頭のジャッジがマカラーズJr.のナックルカーブを捉えてセンターへソロ本塁打を叩き込むと、代わったクリス・デベンスキーからディディ・グレゴリウスが三塁打を放ち、続くサンチェスの犠飛で2点差。試合の行方はわからなくなった。
そして8回裏。ヤンキースはトッド・フレイジャーとチェイス・ヘッドリーの連打で無死二、三塁のチャンスを作り、アストロズのクローザー、ケン・ジャイルズを引きずり出す。ガードナーの二塁ゴロでまず1点を返し、一死三塁からジャッジが左翼フェンスを直撃する同点タイムリー二塁打。さらにグレゴリウスがヒットで繋いで一死一、三塁とし、サンチェスが右中間を破る二塁打を放って2点を勝ち越した。
最後は守護神のアロルディス・チャップマンが三者凡退に抑えて試合終了。ヤンキースがアストロズのブルペン陣を見事に攻略し、鮮やかな逆転勝利で第4戦を制した。明日行われる第5戦は田中とダラス・カイケルが先発予定。苦手左腕を攻略し、一気に王手をかける。
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