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アストロズが完封リレーで12年ぶりにWS進出

2017.10.22 13:17 Sunday

 ヤンキース対アストロズによるリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)は対戦成績を3勝3敗とした状態で最終決戦となる第7戦を迎えた。勝った方がドジャースが待つワールドシリーズに進出できる大事な一戦はアストロズが4対0で勝利し12年ぶりに世界一への挑戦権を得た。

 この日の先発は第3戦のときと同じくCC サバシアとチャーリー・モートン。前回登板のサバシアは6回3被安打無失点の好投でチームに今シリーズ初勝利をもたらした。一方のモートンは3回2/3を投げて6被安打7失点と安定感を欠き敗戦投手となってしまった。経験豊富なサバシアがチームを救うのか、それとも今季ホームで10勝を挙げたモートンが好投するのか、両者の立ち上がりに注目が集まった。

 最初にマウンドに上がったのはモートン。90マイル後半の直球に得意のカーブを織り交ぜながら初回のヤンキース打線を3者凡退に抑えた。彼の好投を目の当たりにしたサバシアも負けじと緩急を使ってアストロズ打線に挑む。先頭打者のジョージ・スプリンガーに安打を許すものの、後続を3人で打ち取り上々の立ち上がりをみせた。

 そして試合が動いたのは4回裏のアストロズの攻撃。サバシアは3安打を打たれながらも3回まで無失点だったが、この回の先頭打者だったエバン・ギャティスに8球目のスライダーを捉えられてボールを左中間スタンドへと運ばれ1点を失った。その後も四球と安打で2死一・二塁としたところでサバシアは降板。2番手としてトミー・ケインリーが登場した。いきなりピンチの場面だったが最初の打者、スプリンガーを6-4-3の併殺に抑えて最少失点で切り抜けた。4回の攻撃では後続が打てなかったものの、5回裏にホゼ・アルトゥーベの2試合連続弾やブライアン・マッキャンの適時二塁打などで3点を追加したアストロズは5回終了時で4対0とヤンキースをリードした。

 一方で反撃したいヤンキース打線は5回表にグレッグ・バードの二塁打やアーロン・ヒックスの四球などで1死一・三塁のチャンスをつくるも続くトッド・フレイジャーが内野ゴロに倒れて得点することはできなかった。結局、相手先発のモートンに5回までわずか2安打に抑えられてしまう。その後も2番手のランス・マッカラーズJr.を打ち崩せずにキャリア初のセーブを献上してしまったヤンキースは合計3安打と打線が機能せずに終戦となった。

 最終第7戦まで及んだALCSはアストロズが対戦成績を4勝3敗として2005年のナ・リーグ在籍時以来となるワールドシリーズ進出を決めた。次は29年ぶりの世界一を目指すドジャースと対戦することになる。もしアストロズがドジャースを下せばア・リーグ編入後だけではなく球団初のワールドチャンピオンに輝く。これから最後の4勝を目指してチームの戦いはクライマックスへと突入していく。


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