アストロズ Wエースの快投でブルペンは休養十分
2017.10.16 11:27 Monday
リーグ優勝決定シリーズ第2戦でジャスティン・バーランダーが124球の完投勝利をマークしたアストロズは、移動日となっている日本時間10月16日と合わせて2日間、完全にブルペンを休ませることができた。第1戦で7イニングを投げたダラス・カイケルも含め、左右のダブルエースの好投はチームに好影響をもたらしそうだ。
「間違いなく、最初の2試合での戦いぶりは我々にとって素晴らしいものだよ。2勝0敗とリードを奪い、カイケルとバーランダーが長いイニングを投げてくれたおかげでブルペンを必要以上に使わなくて済んだ。こんなに投手を節約できるとは思っていなかったから、驚いているよ」とA.J.ヒンチ監督はダブルエースの活躍を称賛した。
ここまでポストシーズン6試合を戦っているアストロズ。セットアッパーを務めるクリス・デベンスキーが4試合、クローザーのケン・ジャイルズが3試合に登板しているが、その他のリリーフ投手の登板はいずれも2試合以下。ブルペンがやや不安定という事情はあるにせよ、ブルペンを酷使することなく戦っていることは、この先の戦いにおいて大きなアドバンテージとなるだろう。
敵地ヤンキー・スタジアムに舞台を移しての第3戦ではチャーリー・モートン、第4戦ではランス・マカラーズJr.とブラッド・ピーコックのいずれかが先発する予定となっており、ダブルエースと比較するとやや格が落ちる。7イニングを投げたカイケル、9イニングを投げ抜いて完投勝利をマークしたバーランダーのようなピッチングを期待するのは難しく、場合によってはブルペンを総動員するような展開になることも考えられる。それだけにブルペンに控える投手の大半がフレッシュな状態でこの先の戦いに臨めることは、ブルペンをフル稼働させながら勝ち抜いてきたヤンキースにない強みである。
あとはフレッシュなブルペンをヒンチ監督が適切に操作できるかどうか。短期決戦では一つのミスが命取りとなり、流れを大きく変えてしまうこともあるだけに、継投勝負になるであろう第3戦、第4戦ではヒンチ監督の手腕にも注目が集まる。
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