【戦評】バイエズ2ホーマー カブスがソロ3発で接戦を制す
2017.10.19 14:32 Thursday

あと一つ負ければシーズン終了。そんなプレッシャーの中でも前年ワールドシリーズ王者・カブスの選手たちは落ち着いていた。相変わらずタイムリー欠乏症には苦しんだものの、ハビアー・バイエズが2本塁打を放つなど、ドジャース先発のアレックス・ウッドからソロ3本で3点をもぎ取り、3対2で逃げ切り。スイープを回避し、ワールドシリーズ進出の望みを繋いだ。
ブルペンが崩壊しているカブスにとって、勝利のためには先発のジェイク・アリエタが長いイニングを投げることが絶対条件だった。今季終了後にフリーエージェントとなるため、この日がカブスでの最終登板となる可能性があったアリエタは、3回表にコディ・ベリンジャーにソロ本塁打を浴びたものの、7回途中までドジャース打線をその1点のみに抑える力投。与四球5と制球はやや不安定だったが、3安打しか許さず、降板時には本拠地リグリー・フィールドに集ったファンからスタンディング・オベーションを浴びた。「今夜勝つためにはアリエタがやってくれたようにできる限り長いイニングを投げてもらうことが必要だったんだ」とジョー・マドン監督もエース右腕の力投に感謝しきりだった。
一方、ポストシーズンを通じて元気のない打線は、2回裏にウィルソン・コントレラスの特大ソロとバイエズのソロで2点を先制。1点差に追い上げられたあと、5回裏には再びバイエズがソロ本塁打を放ち、リグリー・フィールドは大歓声に包まれた。しかし、この日も得点はこの3点だけ。リーグ優勝決定シリーズの4試合であげた得点は全て本塁打によるものであり、タイムリー欠乏症はいまだ解決されていない。「我々はもっと攻撃的にならなければならない」とマドン監督も危機感を募らせている。
2点リードの8回表からはクローザーのウェイド・デービスが登板したが、いきなりジャスティン・ターナーにソロ本塁打を被弾。その後のピンチを凌ぎ、9回表は打者3人でドジャースの攻撃を終わらせたものの、本調子でないことは誰の目にも明らかだった。なんとか第4戦を制してスイープを回避したとはいえ、苦しい状況に変わりはないカブス。明日の第5戦ではクレイトン・カーショウを攻略するという困難なミッションにチャレンジすることになる。
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