レッドソックス 来季の正一塁手は誰だ!?
2017.11.29 14:28 Wednesday
レッドソックスの今オフの課題は来季の正一塁手を見つけることである。幸いにも、トレード市場、フリーエージェント市場ともに一塁手の供給は多く、レッドソックスはチーム事情に応じて獲得する一塁手を選択できる状況にある。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は誰をチョイスするのだろうか。
言うまでもなく、一塁は強打者が入ることの多いポジションであり、レッドソックスが長打力のある選手を求めている以上、メインターゲットは「長打力のある一塁手」ということになる。ただし、フリーエージェント市場でJ.D.マルティネスと契約したり、トレードでジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)の獲得に成功したりすれば、少し事情は変わってくるだろう。
今オフのフリーエージェント市場において最高の一塁手であるエリック・ホズマーが筆頭候補であることは間違いない。攻守ともに確かな実力を有しており、獲得できれば戦力アップは間違いなし。だが、マルティネスやスタントンの獲得に成功した場合には、ホズマーよりも安価なオプションを探すことになるだろう。
ホズマー争奪戦に敗れたチームがプランBとして獲得を狙う可能性が高いのがカルロス・サンタナである。長打力と選球眼を兼ね備え、20本塁打、出塁率.360を確実に計算できる貴重な存在。頑丈さと堅守も持ち合わせており、ホズマーを差し置いて筆頭候補に躍り出てもおかしくない選手だ。また、トレードでホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)を狙う可能性もある。打率3割、30本塁打、100打点に近い成績を毎年のように期待できるだけに、打撃力だけを見れば今オフ獲得可能な一塁手で最高の選手かもしれない。
また、肩の故障により今季の大半を指名打者として過ごしたハンリー・ラミレスを一塁に戻し、別の指名打者を獲得するというプランもある。一塁以外のポジションで強打者獲得に成功した場合には、今季の正一塁手であるミッチ・モアランドを呼び戻すのも一つの方法だろう。他にはローガン・モリソン、ヨンダー・アロンゾ、アダム・リンドといった選手たちが候補となるが、実績に乏しかったり、左投手を苦手にしていたりと、絶対的なレギュラーとして起用するにはやや物足りないのが難点だ。
球団内のオプションとしては、ラミレスを一塁に置く以外に24歳のサム・トラビスを抜擢するという方法がある。今季はAAA級で82試合に出場して打率.270、6本塁打、OPS.726、メジャーでは33試合で打率.263、0本塁打、OPS.667をマーク。球団は昨オフ、モアランドを1年契約で獲得した時点では2018年からトラビスを正一塁手として起用することを考えていたようだが、トラビスの伸び悩みにより雲行きは怪しくなっている。現時点ではトラビスを抜擢するよりも外部から補強する可能性のほうが高い。
ムーキー・ベッツ、ザンダー・ボガーツ、アンドリュー・ベニンテンディなど好打者は揃っているだけに、打線の核となる強打者を獲得できれば打線はグッと破壊力を増すはず。誰を正一塁手として打線の核に据えるのか。ドンブロウスキーの選択に注目だ。
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