【戦評】7回一挙5得点で逆転勝ち カブス2年連続地区優勝
2017.9.28 12:43 Thursday

ナ・リーグ中部地区の「本命」と見られていたカブスが苦しみながらもレギュラーシーズン158試合目にしてゴールテープを切った。カブスが3年連続でポストシーズンに進出するのは1906~1908年以来109年ぶり。いよいよワールドシリーズ連覇に向けてのチャレンジが始まった。
日本時間9月26日に地区優勝へのマジックを1としたものの、昨日はカブスが負け、ブリュワーズが勝ったため足踏み。今日の試合はカージナルスが2回裏にポール・デヨングのタイムリーで先制し、先発のマイケル・ワカがカブス打線を6回まで2安打、8三振に抑える好投。カブスは試合中盤まで劣勢を強いられた。
しかし、7回表に打線が爆発。アンソニー・リゾーとベン・ゾブリストの連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、アディソン・ラッセルに12号スリーランが飛び出して逆転に成功。さらにハビアー・バイエズとジェイソン・ヘイワードの連続二塁打で1点を追加してワカをノックアウトし、代わったマット・ボーマンから代打のトミー・ラステラがタイムリー二塁打を放ち、一挙5得点のビッグイニングとなった。
7回裏からはペドロ・ストロップ、ヘクター・ロンドン、ブライアン・ダンシング、カール・エドワーズJr.と細かく繋ぎ、最後は4点リードながらクローザーのウェイド・デービスを投入して試合終了。レギュラーシーズン158試合目で地区優勝を決めた。
充実の戦力を擁し、ワールドシリーズ制覇の有力候補と見なされながらも前半戦を借金2で終えるなど、予想外の苦戦となった今季。しかし、7月末のトレード期限を待たずしてホゼ・キンターナの獲得に動き、打線も復調するなど、後半戦に入って本来の姿を取り戻した。苦しみながらもブリュワーズ、カージナルスとの熾烈な争いを制して辿り着いた地区優勝。ジェッド・ホイヤーGMは「初めて本当の意味でペナントレースを制したんじゃないかな」と今季を振り返った。しかし、これはあくまでも通過点。ワールドシリーズ連覇へのチャレンジがいよいよ始まる。
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