【戦評】カージナルス ワイルドカード獲得の可能性が消滅
2017.9.29 13:12 Friday

わずかながらワイルドカード獲得の可能性を残していたカージナルスだが、日本時間9月29日のカブス戦に惜敗し、完全にその可能性が消滅。1点ビハインドの延長11回裏、同点弾かと思われたポール・デヨングの打球がセンターのレオニス・マーティンのグラブに収まり、カージナルスの2017年シーズンは幕を閉じた。
カブスがカイル・ヘンドリックス、カージナルスがランス・リンの先発で始まったこの試合。前日に地区優勝を決めたカブスは主力選手を温存したラインナップで試合に臨んだ。
1回表、カブスは二死走者なしから3番イアン・ハップが23号ソロを放って1点を先制。6回裏、カージナルスは先頭のトミー・ファムがヒットで出塁して今季25個目の盗塁で二塁へ進み、暴投で三塁へ進んだ後、デクスター・ファウラーの内野ゴロの間に生還して同点に追い付いた。その後は両軍のリリーフ陣が得点を許さず、試合は延長戦に突入。そして延長11回表、カブスは二死三塁からテイラー・デービスがタイムリー二塁打を放って勝ち越しに成功した。
ワイルドカード獲得の望みを繋ぐために1点が欲しいカージナルスだったが、11回裏、ファウラーが空振り三振、ホゼ・マルティネスがセンターフライに倒れて2アウト。新人デヨングの大飛球は同点弾かと思われたが、センターのマーティンが好捕して試合終了となった。なお、カブス5番手の曾仁和(ツェン・ジェンホ)が3回無失点と好投し、メジャー2登板目にして記念すべき初勝利をマークしている。
カブス相手の19試合で5勝14敗に終わり、その差がそのまま順位に表れてしまった今季のカージナルス。呉昇桓(オ・スンファン)の不調でクローザーを固定できず、主力打者にも誤算が相次ぎ、なかなか安定した戦いができない中で健闘したと言えるのかもしれないが、王者・カブスには届かなかった。デヨングを筆頭に新たな戦力の台頭はあったものの、課題が山積したシーズンだったことは間違いない。マイク・マシーニー政権となってから初の消化試合となる残り3試合。どのような戦いを見せてくれるのだろうか。
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